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2012年3 月12日

ルンバに対抗する掃除ロボット、2013年に日本参入へ

ばたばたしていてご報告が遅れましたが、日経エレクトロニクス3月5日号に、「シリコンバレーがロボット産業集積地に IT業界から資金や人材が流入」というタイトルのまとめ記事を書きました。

この中で「ニュース」が2つありましたが、1つはロボットの人材派遣サービスAnyLobbyの話。

もう1つが、アイロボットの競争相手で、掃除ロボットを開発・販売するベンチャー企業、Neato Roboticsの話です。昨年5月に就任したウォーレン・フリックCEO(以下写真)をインタビューすることができ、その中で同CEOは、従来製品「XV-11」の機能をより高めながら価格を抑えた新製品を開発中で、この新製品を携えて「2013年には日本市場に参入したい」と話してくれました。

Neato CEO GetRobo

前CEOのマックス・サファイ氏は2011年内の日本進出を計画していて、結局それが実現していないので、今回の計画も本当にそのようになるかどうかはウォッチする必要がありますが、今回の取材で知ることができて、非常に興味深かったことがひとつあります。

それは、Neatoとドイツの大手掃除機メーカー、Vorwerk(フォアベルク)との提携関係です。(フォアベルクって日本語のサイトもあるんですね。)

両社は掃除ロボットを共同開発し、共同ブランドで、昨年10月からドイツをはじめとする欧州4カ国で販売しているそうです。フォアベルクは1930年から家庭用掃除機を売っている老舗で、掃除機のエキスパートである同社が、掃除ロボットに搭載するブラシやフィルター、吸引モーターなどを指定し、それとNeatoのソフトウエア、レーザーレンジファインダを組み合わせて商品化したのです。そしてNeatoが生産を受託しています。

これから掃除ロボット市場に進出したい日本企業は、こうした2社の強みを持ち寄る協力関係が理想的なのではないでしょうか?それとも、フォアベルクは日本ですでに事業展開しているようなので、「フォアベルク&Neato」ブランドの掃除ロボットが日本に進出するのかな?

以下は欧州で販売されている、フォアベルク&Neatoの共同ブランドの掃除ロボットの写真。Neato本社にて撮影。

  Vorwerk and Neato 1 GetRobo

右側の液晶画面の上部にNeatoの名前が入っている。
Vorwerk and Neato 2 GetRobo

ソフトバンクが仏ロボット・ベンチャーの最大株主に

ソフトバンクがフランスのアルデバラン・ロボティクスに約1億ドルを出資したという。英フィナンシャル・タイムズが報じた。(記事を読むには無料登録が必要。)これにより、ソフトバンクはアルデバラン社の株式の80%以上を所有することになると書いてある。さらに、開発に拍車を掛けるため、ソフトバンクは4,000万-5,000万ドルを追加投資する予定だ。

これは超びっくり!!!!!

アルデバラン社といえば、米インテルが昨年6月に出資を発表してから1年も経たないが、今回、ソフトバンクはこのインテルの持ち株も買い上げたらしい。

アルデバラン社の小型ヒューマノイド・ロボット「Nao」は全世界で1,500台以上が販売された。さらに、現在は大型のヒューマノイド「Romeo」の開発に取り組んでいる。記事によると、同社の社員数は現在150人。フランスとボストン、上海に研究所を持っており、東京にも研究所を開設する計画だ

みなさん、どう思います???ソフトバンクがロボットの分野に投資するのは初めてのように思うのですが。

昨年の震災後、アルデバラン社の創業者兼CEOのBruno Maisonnier氏はこれから災害対策ロボットを開発したい意向を表明していたが、そうしたロボットの開発がソフトバンクの後押しで進められるということなのか。

でもなぜ、ソフトバンクは日本のロボット・ベンチャーに投資しないのか。それともこれからするのか。

こちらに続報あり。

以下、Romeoの動画を再掲載。

2012年3 月 7日

新聞のコンテンツの20%はロボットに書ける

今回のWall Street Journal日本版のロボットコラムでは、身体のないロボットについて書きました。

Narrative Scienceというシカゴのベンチャー企業が開発し、事業化している、記事を自動生成するソフトウエアに関する話です。すでに大手経済誌のフォーブスがこのソフトを使って書かれた記事を、サイトで実際に利用しています。

ロボットには「3D」(Dull、 Dirty、 Dangerous)な仕事をやらせる、とよく言われますが、まさに記者のDull(退屈)な作業をソフトにやらせてしまっているのです。

私も昔、企業業績や株式市場に関する記事を書いていた時代があります。面倒な仕事である一方、投資家にとっては損得に直結するため、紙面でしっかり読まれる記事なので、数字に間違いのないよう神経をすり減らしました。こうしたデータ主体の仕事はロボットのほうが得意であり、人間は置き換わるでしょう。

ただ、ここではたと考えました。私は今、ロボットに関する記事を書いていますが、ベンチャー企業の資金調達や株式公開、企業のM&Aなどの話も頭に入れた上でテクノロジーの取材ができるのは、そうした面倒な仕事をしてきた経験があるからではないかと思うのです。将来、ロボットによって「下積み」の必要がなくなったら、記者はどこで教育を受け、経験を積むのかなと。

それとも、別に手で畑を耕した経験がなくても、立派に農業はできる、っていうことといっしょなのかな~~

2012年2 月16日

フランスのヒト型ロボット「Romeo」、姿現す

お~~これは!フランスのアルデバラン・ロボティクスが中心となって同国で開発が進められている大型のヒューマノイド・ロボット「Romeo(ロミオ)」がようやく姿を現した。Plastic Palsより。

 このロミオについては2009年9月に初めて記事にしました。そして2010年の「Humanoids 2010」の会議では、スライドが紹介されていた。

スライドは漫画チックと思っていたが、実物も漫画チックな顔ですね。(だれかに似てる。)

まだ立てないのかな?でも2012年に本格デビューするみたい。

2012年2 月 1日

ロボットの人材派遣サービス、AnyLobby

久しぶりにAnybotsに取材に行ったら、テレプレゼンス・ロボット「QB」を使った人材派遣サービス「AnyLobby」を開始したという。会社の受付をロボットが代行するというもの。フルタイムの受付係を雇えない、あるいは雇う必要がない法人向けで、ロボットは遠隔地のホームオフィスにいる人が操作する。

写真はAnybots創業者のTrevor Blackwellさんと、Anybots受付嬢のAngelaさん。Angelaさんは米国東部の町に住んでいる。

AnyLobby 3

ロボットは職を奪う、と米国ではよく言われるが、この場合は全く逆、とAngelaさんが話していたのが印象的だった。ロボットによって、Angelaさんが、訪れたこともないシリコンバレーの会社で働けるようになったからだ。でもシリコンバレーに住んでいて受付になりたい人にとっては職を奪っていることにならないのかと尋ねたら、本来なら受付係を雇わない会社に向けたサービスなので、そういうことにはならないということだった。1人のオペレーターが複数の会社を掛け持ちする例もあるという。

この話は日本の雑誌向けに記事を書く予定。英文GetRoboに少し詳しい記事をあげたので、関心のある読者はそちらを先にどうぞ。