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2010年10 月12日

ヘルスケア分野のロボット会社、いろいろ

 10月20日にボストンでヘルスケア・ロボティクスに関する会議が開かれるという。講演者のリストを見て、今までに知らなかった会社をピックアップした。

 ☆Hocoma:スイスのリハビリ・ロボットの会社

Hocoma 
 ☆Corindus Vascular Robotics:経皮冠動脈インターベンション(って何ですか?)用のシステム

 ☆iWalk:義足

 ☆Myomo:リハビリ

 ☆Tibion Bionic Technologies:リハビリ

 あと、軍事ロボットの会社と思っていたら、Vecna Technologiesはヘルスケアもやっているのか。

 講演者の中で、ハーバード大学医学部のNobuhiko Hata先生というのは日本の方ですね。

2010年9 月22日

Festoの「象の鼻」ロボット、最新ビデオ

 今、私が世界で一番好きなロボットの1つはこれです。Festo Bionic Handling AssistantBotJunkieを通じて最新ビデオがあることを知った。

 ビデオの中で印象的なのは3:10くらいからの作り方の話と、部品として使われているピエゾバルブやコントローラーはすでに実用化、商品化されているものを使用しているという部分。つまり、こうしたアームはすぐに使えるようになりますよ、ということを示唆したいのだろう。

 前にこのアームの話をどなたかにしたら、「でも天井の中からすーと出てくるためには家を改造する必要があって、お金がかかるでしょう。しかもその部屋でしか使えない」と指摘された。だったら、移動部と組み合わせればいいかも。そして目的に応じて自分自身で先端部分を交換可能にできれば最高。

2010年9 月13日

元マイクロソフトのTrower氏がベンチャーのHoaloha Roboticsを正式発表

 米マイクロソフトに長年勤め、同社のロボティクスグループの責任者だったTandy Trower氏が退社し、ロボットのベンチャー企業を設立していたことを今年4月に発見しブログに書いたが 、そのベンチャー企業「Hoaloha Robotics 」が13日、正式に発表された。「Hoaloha」とはハワイ語で「caring companion(思いやりのある仲間)」という意味で、新会社は「高齢者の生活支援ロボットの技術革新を促進するソフトウエアとサービスの開発に取り組んでいる」。

 新ベンチャーの具体的な商品、事業モデルは依然、不透明だが、Hoalohaのサイトによると、 

Beginning with features and functions already commonly included in today’s personal computers and adding autonomous mobility and a few additional components with innovative applications and a human-centric interface design, the Hoaloha design will not only take existing PC experiences directly to the user –wherever they are - , but also open up new ways for individuals to stay connected, informed, and entertained while improving safety and access to remote services.

The Hoaloha application framework will also provide integration of discrete technological solutions like biometric devices, remote doctor visits, monitoring and emergency call services, medication dispensers, on-line services, and the increasing number of other products and applications already emerging for the assistive care market. In addition, because the design is also based on wireless PC technology, the Hoaloha solution will provide a bridge to the existing digital and Web-enabled world.

Finally, at the heart of the Hoaloha design is its ”human-centric” user interface. Designed to leverage and integrate natural interface modalities like speech, vision, and touch technologies, its interface is designed to be socially interactive and easy to use.

 要約すれば、「今日のパソコンの機能に自律移動機能と革新的なアプリケーションを実現するコンポーネント、そして人間主体のインタフェース・デザインを組み合わせることで、Hoalohaのデザインは、個人が他者とつながり、情報を入手し、楽しみながら、安全に遠隔サービスへのアクセスを可能にする」

 「Hoalohaのアプリケーション・フレームワークはまた、バイオメトリック・デバイス、遠隔医療サービス、モニタリング、緊急呼び出しサービス、薬剤管理といった従来は別個のソリューションを統合できるようにする。さらに、Hoalohaのデザインは無線パソコン技術を土台とするため、既存のインターネットの世界との橋渡し役を果たす」

 「Hoalohaデザインの中心には“人間主体”のユーザーインタフェースがある。音声や視覚、触覚といった自然のインタフェース様式を統合できるようにすることで、インタラクティブで使い勝手の良いものを実現する」

 今日のSeattle Timesの記事によると、新会社の社員はまだTrower氏一人で、 あとはインターンとワシントン大学の教授と共同研究を行っている。ハードウエアの会社と協力しながら、これから3-5年後に5,000-10,000ドルの価格で売れるような製品の開発をするのがゴールという。

 この記事の中でTrower氏は、同氏が心に描いているロボットは今のパソコンからそんなに大きな飛躍はなく、「really like a PC on wheels(車輪に乗っかったパソコンみたいなもの)」だと語っている。プラットホームを作ること自体は難しくないが、どんなアプリケーションをパッケージングし、ユーザーインタフェースをどうするかが課題だとし、マイクロソフトを退社前に、こうしたアイデアを幹部に提案したが、受け入れてもらえなかったとも明かしている。

 Hoaloha社は同日、フランスのロボット関連企業であるRobosoftと高齢者支援ロボットの開発で提携することも発表した。Robosoftといえばマイクロソフトとも関係が深く、介助ロボットの「Kompaï」を開発した会社だ。

 私の感想。とっても「PC-centric」な考え方で開発が進んでいるようだが、それでどこまで「売れるロボット」が実現できるのか、非常に興味深い。「車輪に乗っかったパソコン」のままでは売れないと思うが、真に有用なロボットを開発する過程で、これまで培われてきたパソコン技術を最大限に活用するに越したことはないので。高齢者支援ロボットの開発に取り組む動きは日本の外でも急速に進みつつあり、目が離せない。

2010年5 月20日

ジョージア工科大学のHealthcare Robotics Lab

 アトランタ報告をもう1本。ジョージア工科大学ではCharlie Kemp助教授が率いるHealthcare Robotics Lab(ヘルスケア・ロボティクス研究室)も訪問した。ここには、 技術的な話が非常に詳しく、いつも勉強になるロボット系ブログ「Hizook」を運営するTravis Deyle氏が博士課程に在籍しており、彼を通じて訪問の機会を得たのだ。

   この研究室は名前の通り、ヘルスケア分野で活用できるロボットの研究開発に取り組んでいる。先日、Willow Garage社が発表した、ロボット・プラットホームPR2の行き先の1つでもあり、同研究室ではPR2を使って在宅高齢者の支援ロボットの研究に取り組む計画だ。

 Travisさんは現在、UHF帯RFIDタグを活用することでロボットに家庭内の様々なタスクを行わせる研究をしている。タグを電気のスイッチや引き出し、リモコンといった部屋の中のモノにはり、ロボットはそれをアンテナで検出することで電気を消す、引き出しを開ける、リモコンを取って来るといったタスクを実行する。

Charlie and Travis

(写真:左からKemp助教授、RFIDの実験に使われているロボット「EL-E(エリー)」、Travisさん」) 

 この方法の大きな利点は、タグのIDによってロボットの行動を規定することができるという点だ。例えば、同じような形をした薬のビンが複数並んでいるような場合、ロボットはビジョンだけに依存することはせず、データベースに保存されたタグ情報を参照しながら、正しい薬を取って来ることができる。また、「このリモコンはソファの横に必ず戻す」とか、「この取っ手は右向きに回す」といった情報を細かく設定できる。

 従来の物体認識技術の問題を避けながら、ロボットに確実にタスクを行わせる、おもしろい方法だと思った。

 関心のある方はここから論文をダウンロード可能。Travisさん、Kemp助教授のほか、Hai Nguyen氏、RFIDの専門家であるデューク大学のMatt Reynolds助教授の共同研究だ。博士課程のHaiさんはレーザー光でロボットに指示する話で2年前に話題になった人だ。   

 このほか、ヘルスケア・ロボティクス研究所では介護支援ロボットのCody など様々なプロジェクトに取り組んでおり、今後、PR2を使った研究成果との相乗効果が期待される。

El-E

(写真:エリー)














RFID tag






写真:電気のスイッチの下にRFIDタグ。タグは1つ25セント以下)

2010年4 月27日

象の鼻を模倣したロボット

 家事支援、介護支援ロボットは別に部屋の中を歩き回る必要はないわけで、こんなアームが天井や壁の中から必要なときだけスルスルと出てきてくれたらいいな。個人的には象の鼻よりも、木の枝のようなグリーンなデザインのほうが好みだが。 Festo Bionic Handling Assistant

 もう1本ビデオ。構造の説明がある。