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2011年12 月 5日

時速32kmで走るダチョウ型ロボット「FastRunner」

FastRunnerチーター型のロボットについては以前、取り上げたが、ダチョウ型のロボットの開発も進んでいるのですね。ロボットの名前は「FastRunner」。IHMC(フロリダ州の大学と連携している非営利の研究機関)とMITの共同研究。ロボットの紹介ページによると、東京大学出身で、現在MITに在籍中の新山龍馬氏も研究開発チームの一員だ。右図はサイトから拝借。

平坦な場所では時速20マイル(約32km)、ややデコボコした地面ではその半分のスピードで走るロボットの開発を目指している。シミュレーションでは走り始めてから15秒で時速32kmに到達し、「制御フィードバックがなくてもランニングサイクルは安定している」と書いてある。機械設計の40%が完成しているという。

下はMITのRuss Tedrake准教授がカーネギー・メロン大学で講演したときの様子。ロボットが走っているシミュレーション動画を見ることができる。

ソース:Plastic Pals VIA Automaton

IHMCという機関もたくさんロボットの研究をしているようです。Minaというロボットスーツとか。

2011年12 月 1日

オランダ生まれのやさしいロボット・ハンド

オランダのDelft工科大学の研究成果を元にしたロボット・ハンド。大学からスピンオフしたLacqueyという会社が商品化している。

以下はピーマンを扱っているところ。

欧州の大学の先生も、どんどん事業寄りになってきている、と感じる今日このごろ。

ニュースソース:Robotland

2011年10 月17日

犬のフンをすくうロボット

世界各国のPR2が新しいデモを発表する時期になりました。

これはペンシルベニア大学のGRASP LABのデモで、犬の(とは限らないと思うけれど)フンをすくうというもの。「Poop scoop」というのはフンをすくい上げる道具で、ここでは「P.O.O.P=Potentially Offensive Objects for Pickup(拾い上げるには潜在的に不快な物体)」とひっかけているのがおもしろい。

何がすごいかっていうと、こうやって各研究室がいろいろなアイデアとデモを競って考え出して実現し、世の中に定期的に発表しているということ。

記事はIEEE Automatonに。

2011年10 月 4日

[IROS 2011] サンドイッチを買いに行くロボット

とっくにIROS会議は終わっているのですが、もう1本だけ。

東京大学の稲葉雅幸教授の研究室(JSK)とドイツのミュンヘン工科大学の共同研究。どちらの研究室もWillow Garage社のPR2ベータプログラムに参加している。PR2がサンドイッチを買いに行くことができるようになったという。

この研究のミソは、PR2がサンドイッチの「在り処」を知らないこと。でも、サンドイッチは食べるものであり、食料品はたいがい冷蔵庫に保存されていることから推測して、まずは冷蔵庫の中を探すところから始める。そこで見つからないので、次に外に買いに行く。自律的にだ。言葉の意味を解釈しながら検索する「セマンティック・サーチ」の技術を活用するという。

以下がその様子をとらえた動画。IEEE Automatonより。

IROSのワークショップで発表されたが、私は残念ながら参加できなかった。

2011年8 月18日

2足歩行型の消防ロボット「SAFFiR」

最近話題の小型ヒューマノイド・ロボット「DARwIn-OP」についてWSJ日本版のコラムで書きました。たくさんの方々にTweetしていただいたようです。ありがとうございます。

ここではその続報。コラムの後半で触れている大型の2足歩行ロボット「SAFFiR」について。「SAFFiR」とは「Shipboard Autonomous Fire Fighting Robot(船上自律型消防ロボット)」の略。バージニア工科大学がOffice of Naval Research(海軍研究事務所)の研究委託を受けて開発が始まったもの。

SAFFiRについてはまだあまり情報がないのだが、ちょうど今週ワシントンで開かれている、無人機の世界最大の展示会「AUVSI's Unmanned Systems North America 2011」で初めて公開された。写真はFacebookのONRのページと、Hong准教授のページで見ることが可能。下半身(かなり足が長い!)だけで、動いてはいない。下のビデオでも2:15 あたりから見ることが可能だ。

ホング准教授の今年度のカリキュラムの中からSAFFiRに関する部分をコピーすると、

CRN 94366 Hong: SAFFiR: Shipboard Autonomous Fire Fighting Robot
Capacity 4
The Shipboard Autonomous Fire Fighting Robot (SAFFiR) is a full size humanoid robot under development in the Robotics and Mechanisms Lab (RoMeLa) with collaboration with the Naval Research Lab, EXTREME Lab, and University of Pennsylvania. The robot is being developed for the US Navy as a first responder to fires on navy ships. It is designed to seek out, navigate towards, and then extinguish the fire autonomously. During this academic year the first prototype will be designed/built and testing/development will be undertaken. Seniors involved in the project will be responsible for designing, building and testing a number of subsystems of the robot (custom linear actuators, structural components, sensor mounts…), developing 2-D balancing and walking algorithms, and assisting graduate researchers on the project. Seniors will have the opportunity to operate and improve upon two existing bipedal robotic platforms. Students involved should have an interest in controls, mechatronics, mechanical design, and CNC fabrication. Selected students will also have the opportunity to travel to Mobile, AL for full scale testing on the navy ship USS Shadwell.

赤字部分を日本語にすると、ロボットは「自分で火のありかを見つけ、そこに移動し、火を消すことができるようにデザインされている」。

あの長い足に上半身が付いて、カシャーンカシャーンと火の中を移動する姿は、まるで映画のようでしょうね。それとも構造上、もっと静かかな。