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2012年4 月 6日

ロボットが荷物を預かってくれるNYのホテルYotelに泊まってきた

念願がかない、Yotelに泊まってきました。ロビーで産業用ロボットが荷物を預かってくれるホテルです。それがニューヨークへ行った第1の目的ではなかったのですが、Wall Street Journal日本版のロボット・コラムでこの話を書きました。ご覧ください。(掲載後1週間は無料。)

Yotel GetRobo 2

GetRoboは産業用ロボットが大好きなので、実際に自分で使ってみるのもうれしかったし、他のお客さんたちが使うのを見るのも楽しかったです。私の撮った動画ではないのですが、使い方はこんな感じです。

飛行機のファースト・クラスのキャビン&日本のカプセル・ホテルから学んだデザインということで、部屋は狭いのですが、快適でした。部屋のベッドはボタンを押すと長さが短くなってソファのようになり、寝ていないときは部屋のスペースを広く使えるという工夫がされていました。ホテルのどこからでも無線LANが無料で使えるのが大きな売りで、いろいろな場所で試しましたが、本当にどこからでもバッチリ使えました。

  Sofa bed

 (イスのすぐ横、机の下のところに見えるボタンを押して、ベッドの長さを変えられる。カーテンの向こうはシャワーとトイレ。

4階レストランの名前は「Dohyo」。レストランの中央部が居酒屋のような掘りごたつ形式になっていて、そこのテーブルが下がってステージになるというのもおもしろい。ホテルのキーワードは「transformable(変形できる)」。通常なら400室くらいしか作れないスペースに600室以上を作って、その分、一部屋の宿泊代金を安くしているとのこと。(日曜日宿泊で税込み174.47ドルでした。たしかにNYにしては安い。)スペースを節約しながら快適さを実現するために、いろいろなものがトランスフォームする。

  DOHYO

レストランの壁もよかった。日本人アーティスト、Shinpei Naitoさんの作品。「土俵」だから力士、そしてロボット(ちょっと建設機械っぽいけれど)の絵。

  DOHYO 1

DOHOYO 2

表から見ると、Yotelはこんな感じ。

Yotel GetRobo

 1階ロビーで働く人たちはGround Control Crew、4階のフロントはMission Control Crewと呼ばれる。いいですね。

2012年3 月19日

米アマゾンがロボット会社を約7.8億ドルで買収

BIGニュース。ネット小売最大手の米アマゾン・ドット・コムが19日、倉庫や物流センター用のロボットを開発・販売する、ベンチャー企業のKiva Systems(キバ・システムズ)を約7億7500万ドルで買収すると発表した。プレスリリースはここ

Wall Street Journal日本版によると、これは買収金額で、2009年にアマゾンがオンライン靴販売のZappos.comを買収(8億9460万ドル)したのに次ぐ2番目の大型案件。このZappos社がもともと、Kivaのロボットを早くから積極的に導入して成功したことで有名だ。

このリリースを読んで真っ先に考えたことは3点。

①Kivaにとっては、IPO(新規株式公開)に匹敵する、ないしはそれ以上にうまみのあるディールだったに違いない。

②アマゾンのようなネット小売会社にとっては、物流センターの効率性が競争力の根源であるため、そこに直結した価値を見出せるロボット会社を独占するために買収したのだろう。

Kivaのロボットを使っているアマゾンのライバル会社はこれからどうするのか???

③については、これからもちゃんとサポートする、とアマゾンの広報は米メディアで語っているようだが、ライバル会社はかなり抵抗を感じるのではないだろうか。

すると、Kivaと同様の市場を狙っている後発のアデプト・テクノロジーとかの出番が増えるかも。

以下の動画でKivaのロボットの様子が分かる。

Kivaって以前、取材を申し込んだけれど断られた経緯あり。買収されたからもう訪問するチャンスはないだろうな。残念。

2012年3 月13日

GMとNASAが「ロボ・グローブ」を共同開発

自動車大手の米ゼネラル・モーターズ(GM)と米航空宇宙局(NASA)は、自動車工場の従業員や宇宙飛行士が手にはめて、作業が楽になる「Robo-Glove(ロボ・グローブ)」を共同開発したと発表した。プレスリリースはここ。両社が共同開発したロボット宇宙飛行士「ロボノート2(R2)」が昨年宇宙に打ち上げられたが、このロボットは手の器用さが売り物。R2の手の開発で培った技術をロボ・グローブに応用したという。

Robo-Glove1

ロボ・グローブの仕組みは以下のとおり。

Inspired by the finger actuation system of R2, actuators are embedded into the upper portion of the glove to provide grasping support to human fingers. The pressure sensors, similar to the sensors that give R2 its sense of touch are incorporated into the fingertips of the glove to detect when the user is grasping a tool. When the user grasps the tool, the synthetic tendons automatically retract, pulling the fingers into a gripping position and holding them there until the sensor is released.(グローブの上部にアクチュエータが組み込まれており、人間の指が物をつかむ際のサポートをする。指先には圧力センサーが埋め込まれ、はめている人が道具をつかむことを検知する。道具をつかむと、人工腱が自動的に引っ込んで指が握る位置に引っ張られ、センサーによってリリースされるまでその位置が保たれる。)

Robo-Glove-2

現在のプロトタイプの重さは2ポンド(約900グラム)だが、軽量化を目指しているとのことだ。

以下は使っているところの動画。

いずれ人間のように器用なヒト型ロボットを工場に導入することが、GMがR2の開発に取り組む理由だったように思うのだが、それはさておき、まずは人間の仕事を楽にしようということなのだろう。

2012年2 月27日

産業用ロボットにもオープンソースの波

オープンソースのロボット用開発プラットホーム「ROS」を産業用ロボットに応用する「ROS-Industrial」というプロジェクトが正式に発表された

Teachable robot(教えやすいロボット)」というのが今後2,3年のキーワードかな、と取材をしながら感じる今日この頃だが、産業用ロボットもその例にもれず、ROSを使って産業用ロボットのプログラミングを楽にしようというのがプロジェクトの主旨だ。

ROSの開発をリードするWillow Garage社のSteve Cousins氏を久しぶりにインタビューする機会があり、彼は「これまで研究開発用ロボットと産業用ロボットの間には大きな隔たりがあったが、ROSによってその間を橋渡しができるようになった」と語っていた。

今回の発表の中心は米国の産業用ロボットメーカー、アデプト・テクノロジーだが、実はこのプロジェクトに先に参加していたのが、安川電機の米国法人のMotoman Robotics事業部。以下にMotoman&ROSの動画。協力しているのは、テキサス州の独立研究開発機関、Southwest Research Institute(日本語のサイトがあった!)。

安川電機はテネシー州のベンチャー企業とも提携しており、海外提携に積極的ですね。

2012年1 月 3日

2012年の注目10トレンド、米国ロボット業界

あけましておめでとうございます

米国におけるロボット業界は、新年から猛スピードで動き始めています。今年もGetRoboをどうぞよろしくお願いいたします。

2012年の注目トレンドを10項目にまとめました。どれも要ウオッチのトレンドで、順不同です。

SAFFiR①2足歩行ロボット

米国は2足歩行ロボットに関心なし、なんていう「神話」はすっかり崩れた。

ボストン・ダイナミクスのヒト型ロボット「Petman」をはじめ、バージニア工科大学の消防ロボット「SAFFiR」、ダチョウ型ロボット「FastRunner」、ミシガン大学の「MABEL」など、2足歩行ロボットに関連したプロジェクトが増えており、開発に拍車が掛かるだろう。

写真はSAFFiRのプロトタイプ(Photo credit: John F. Williams/U.S. Navy)。後ろは同じくバージニア工科大学が開発中の2足歩行ロボット「CHARLI-2」。

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