16 posts categorized "高齢者支援"

2011年10 月12日

アザラシ型ロボット「パロ」が使われている現場

Photo 5パロが実際に使われている現場を初めて拝見させていただくチャンスがありました。記事はWall Street Journal日本版のコラムに書きました。

記事のあとがきとして、取材をして気付いたこと4点。

以前、書いたアニマル・セラピーといっしょで、ただパロをぽんとテーブルの上に置いただけでは何も始まらない。インタラクションを促すセラピスト(人間)の役割が欠かせない。

②パロはだれにでも効果があるというわけではなく、特に動物好きの患者さんに効果的のようである。

③お年寄りの会話がパロのことにとどまらず、「おい、ところであれには行くか?」といった別の会話も生まれていた。

④患者が騒ぎ出すと、薬を注射するのが一般的のようで、もしパロを使って落ち着くのであれば、かなり薬の量を減らすことができ、患者にとっても、医薬品代を負担する側にとっても非常に有益である。こうした定量的なデータがそろえば、ロボット・セラピーが広がる可能性がある。

百聞は一見にしかず。関係者のみなさま、取材の機会をありがとうございました。

2011年9 月20日

売れるロボット商品作り

Tandy Trower photo 今月冒頭からブログを更新できないでいました。現在、あちこち飛び回っています。

最近、いわゆる「IT(あるいはコンピューター)業界」から「ロボット業界」に転向する人が増えてきました。その代表格、元マイクロソフトのTandy Trower氏(写真)をインタビューし、Wall Street Journal日本版のコラムで取り上げました。

IT業界の人々が考えるロボットと、従来のロボット専門の人々が考えるロボット。何かその中間に、「売れる商品」の解があるような気がします。

インタビューの内容(ほぼ)全文を英文GetRoboにあげました。そちらもぜひご覧ください。

2011年2 月28日

スウェーデンの食事支援ロボット

 スウェーデンのBesticという会社が食事支援ロボットを販売しているという。Robotlandを通じて知った。会社の創業者自身が障害を持っていると書いてある。

 日本にはマイスプーンがあるが、スウェーデンでは販売していないのでしょうか。Besticの機械の価格が知りたいが、出ていない。マイスプーンは専用トレイがあって食べ物をつまみあげる仕組みなのに対し、Besticはスプーンで食べ物をすくい上げるので、へりの高いお皿を使っている。

 使いやすさはどうでしょう。動画で比べてみてください。上がBestic、下がマイスプーン。

 お弁当はマイスプーン、朝食のコーンフレークやオートミールはBesticのほうがよさそうですね。

2011年1 月10日

米国人記者によるロボットスーツ「HAL」の体験リポート

 CES@ラスベガスの取材に行っていた、BotJunkieのEvan Ackermanさんが現地で、日本のCYBERDYNEのロボットスーツ「HAL」を試着し、体験リポートを書いた。下肢用onlyだが、少なくとも私は、記者によるHAL体験記を読むのは初めてのように思う。Evanさんは「米国人として初めてトライ」という言い方をしている。

 まずは動画をどうぞ。動画はIEEE Spectrumの記者が撮ったもので、ブログAutomatonにも記事が出ている。 

 Evanさんの体験記で私がへ~と思った点をピックアップすると:

☆足の腿とかにセンサーをつけるのは、女性が試着するなら、女性の説明員がぜったい必要。この記事みたいにその場でズボンをおろして~なんてぜったいできない。

☆今回、使われたのはCYBERDYNEが「現在製造している一番大きなサイズ」(同社Sales Operation Dept. Manager の久野孝稔氏)だったというが、それでもEvanさんには靴のサイズが小さすぎたとのこと。足指を曲げてはいたと書いてある。

☆トライアルは10分間程度だったというが、それでも脱いだ直後はうまく立てなかったという点。記事中、CYBERDYNEの久野氏はそれがノーマルな反応である言っているが、そんなわずかな時間でも筋肉がHALに頼り切っちゃって、動くのを忘れちゃうのですね。これは実際に使用する人は気をつけないと、使用後に転倒してしまう。

☆約1,500ドル/月のレンタル料について。Evanさんは「驚くほどリーズナブル」ととらえている。記事末のコメント欄を読むと、「高すぎ」という人と、「これで歩けるようになるのであれば高くない」という人とに分かれる。

 Evanさんは総じて好意的な使用感を持ったようだ。記事から抜粋すると、「After a few trips up and down the stairs and some more walking around, I'm feeling totally comfortable in HAL. The suit supports its own weight, so it effectively weighs nothing when you have it on, and when you stop trying to walk with your legs and let the suit move them for you, the entire experience becomes virtually seamless.(幾度か階段を上ったり下りたり、歩き回ったら、使い心地がすっかりよくなった。スーツがそれ自身の重さを支えているので、装着している間は全く重さを感じない。自分の足で歩くことをやめて、スーツに任せると、全体として事実上、シームレスな感覚を味わえる。)」

 実は私も現地で試着させてもらえる予定だったが、わけあって出張をキャンセルしなければならなかった。とても残念。

2010年12 月10日

[Humanoids 2010] Aldebaranの大型ヒューマノイド、ROMEO

 会議はすでに終わっていますが、しつこく書き続けます。

 以前取り上げた、Aldebaran Roboticsを中心にフランスで開発が進んでいる大型ヒューマノイドのROMEO。(当時のインタビューの内容はここ。) Humanoids 2010 で同社トップのBruno Maisonnier氏が以下のスライドを紹介した。

ROMEO 

 以下が計画の概要。高齢者、障害者の自立生活を支援するヒューマノイドの開発がゴール。来年3月までに最初のプロトタイプが完成する予定だ。

ROMEO2 

  デザインはこんな感じ。身長1.4メートル、体重40kg。

ROMEO3