ベンチャーのRunbot社-CGソフトをロボットに活用
シリコンバレーにもう1社、ロボット関連のベンチャー企業がお目見えした。その名はRunbot(ランボット)。創業は2006年だが、世の中にデビューしたのは今年の夏だ。大手ゲームソフト会社のエレクトロニック・アーツの出身者たちが中心になっている。
同社がやろうとしているのは、ゲームソフトや3次元コンピューター・グラフィックスの世界で一般的に使われているテクニックを、リアルなロボットの開発に応用することだ。具体的には、Maya(マヤ)と呼ばれる、ゲームや映画、CMの制作で使用されている3次元コンピューター・グラフィックス・ソフトを用い、ロボットのリアルな動きをプログラムしようとしている。以下はその過程を紹介するYouTubeのビデオだ。同社が作った他のビデオはここで見ることができる。
Mayaを使う利点は、「IK handles」というツールにある。「IK」は「Inverse Kinematics(逆運動学)」の略。ロボットの腕の関節角度を定めると、腕の上部から順番に各関節の位置が計算でき、最後に手先の位置が決まるのが「順運動学」。対する「逆運動学」とは、まず手先の位置を決めてから、各関節角度を求めるという手法だ。MayaのIKハンドルを使えば、ロボットの各関節角度をいちいち調整しなくても、思った姿勢や動きを作り出すことができる。
YouTubeのビデオではちょっと画面の内容が見づらいが、Runbotの手法の強みは、パソコン上でスライダーを動かしながら、リアルタイムでロボットにモーションを伝えられることだ。
Runbotは設立当初、小型ヒューマノイド・ロボットを自社開発しようと試みたが、いったん挫折。現在はソフト開発にフォーカスし、ソフトの実証試験にはROBONOVAを利用している。ただ、「どんなロボットにも応用可能」(最高技術責任者のTodd Growney氏)としており、それが本当なら、こうしたアンドロイドの動きにも活用できるとおもしろそうだ。同社のNancy Philippine社長兼最高経営責任者(CEO)は、「これまではエンジニアがロボットのモーションを作ってきた。我々のやり方は、(ゲームやCGの世界で活躍する)アーティストたちに、ロボットの世界に参加する道を開く」と話している。
Runbotを訪問し、Philippine社長とGrowney氏をインタビューした。同社のソフトについてもっと知りたい方はGetRobo Premiumの記事をご覧ください。(GetRobo Premiumにはパスワードが必要です。パスワード送付をご希望の方は無料メーリングリストから登録してください。)
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