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12 posts from 2008年10 月

2008年10 月30日

ロボット市場狙う台湾メーカー

 ロイター通信伝で「Taiwan gadget makers tool up for robotics」(台湾の機器メーカーがロボット市場に備える)という記事が英国の日刊紙Guardianに出ている。Robot Stock Newsを通じて知った。

 主要箇所をピックアップすると;

Taiwan aims to take a 7 percent share of the global robotics market and exports worldwide worth T$250 billion ($7.5 billion) by 2015, according to Taiwan's Precision Machinery Research & Development Center.

(台湾のPMCによると、台湾は2015年までに世界ロボット市場の7%のシェア〔75億ドル相当〕を獲得することを目標としている。 )

Taiwan's top electronics parts maker, Hon Hai Precision, wants to follow in their footsteps by teaming up with U.S. toymaker Ugobe to make and sell Pleo, a robot dinosaur toy that can be taught to beg for food and wag its tail.
 
(台湾の電子部品メーカー最大手、Hon Hai Precisionは米国のUgobeと協力し、恐竜型ロボットのPleo を生産、販売することを望んでいる。)
 
After five years of research and development, MSI and Japan's Speecys are also set to jointly launch "NNR-1", a humanoid that can talk, perform kung fu and distinguish human faces.
The 20 cm-tall walking robot would carry either the MSI or Speecys brand and start trooping off showrooms floors early next year with a retail price of $699. At that price, about the same as a typical cheaper laptop PC, the companies may not see mass sales but they hope to make their names known. "If we can make robots, customers will have more confidence in our technology, our brand and our other products. After all, robots are more complicated than computers and mobile phones," MSI's Chen said. "We want to build an image and tell the world that we can do design, manufacturing, marketing and sales."
 
(5年間の研究開発を経て、MSIと日本のスピーシーズは共同で、おしゃべり、カンフー、顔認識ができるヒューマノイドのNNR-1を発表する計画だ。身長20cmで歩き回れるこのロボットは、MSIまたはスピーシーズのブランド名で来年初旬から699ドルで店頭に並ぶ。一般的な低価格パソコンと同等のこの価格だと、大量には売れないかもしれないが、それぞれの会社の名前を知らしめることができると期待している。「我々がロボットを作れば、顧客は我々の技術とブランド、その他の製品にもっと信頼を持つようになる。結局、ロボットはコンピューターや携帯電話よりも複雑なのだから」とMSIのチェン氏は言う。「我々はブランド・イメージを構築し、世界に対して設計と生産、マーケティング、営業ができることを世界に知らしめたい」。 )
 
SpeecysSept2008 007
 
(写真は左がNNR-1のデザイン画を持つスピーシーズ代表取締役の春日氏、英文GetRoboより)
 
Component makers are also getting in on the act, with names like VIA Technologies and DMP Electronics developing new chips for robots.
 
(部品会社も参入しようとしており、例えばVia TechnologiesDMP Electronicsはロボット用の新しいチップを開発中だ。 )
 

Willow GarageのPR2の写真

 夏にWillow GaragePR2の写真を掲載した が、同社のブログに最新の写真が出ている。 

 胴体前腕、  センサー・ヘッド。写真が美しい。

2008年10 月28日

日本はロボット密度が世界最高―IFR統計

 Automatonを通じてInternational Federation of Robotics (IFR)(国際ロボット連盟)が2007年の世界ロボット市場統計をリリースしたことを知った。調査報告書の「World Robotics 2008」は有料だが、概要をまとめたプレスリリースをダウンロードすることができる。チャートはここ

 これによると、2007年末には世界で約100万台の産業用ロボットが稼動し、軍事から調査、家庭用までをすべて含んだサービス・ロボットの出荷台数は同年末までに約550万台に達した。(産業用ロボットはその時点で稼動している台数であるのに対し、サービス・ロボットの統計は過去に出荷されたすべての合計台数であることに注意。すなわち、すでに使われずに押入れに眠ったままの初代ルンバもここにカウントされていることになる。)

 産業用ロボットの市場動向の要旨は:

☆2007年に、世界で11万4,365台の新しい産業用ロボットが設置された。これは前年比で3%の台数増加。市場規模は前年比11%増の約60億ドル。この金額にはソフトや周辺機器、システム・エンジニアリングが含まれていないので、それらを含めると、産業用ロボットの市場規模は2007年に世界で約180億ドルに達したと見積もられる。

☆日本と韓国、台湾における産業用ロボットの設備投資額が減少した反面、中国やインド、インドネシアなどでは増加。

☆米国・カナダにおける2007年の出荷台数は約1万9,600台で、前年比9%増。自動車産業が牽引。

☆欧州は同15%増の3万4,900台で、1年の出荷台数では過去最高を記録。自動車産業だけでなく、金属加工やガラス、食品など幅広い産業が自動化を進めているため。

☆Robot density(ロボット密度=生産労働者1万人当たりに稼動する産業用ロボットの台数)が最も高いのは日本で、310台。2位がドイツで234台、3位の韓国は185台。米国は116台。

☆日本の自動車産業では、生産労働者5人に1台のロボットが稼動している。(すごい!!)

☆今後のトレンドは、非・自動車産業のロボット化。

☆2008年の上半期には市場成長が見られたが、下半期には減速。さらに2009年、2010年は世界経済の先行き不透明感が影響を与えるが、激減はしない見込み。2008年の出荷台数見込みは前年比4%増の11万8,900台、2009年から2011年は年率平均4.1%で成長すると予測する。

 サービス・ロボットについて知りたい読者はGetRobo Premiumの記事をどうぞ。(GetRobo Premiumにはパスワードが必要です。パスワードの必要な方は無料メーリングリストから登録してください。)

2008年10 月22日

グレイナー氏がアイロボット会長を退任

 アイロボット社は22日、同社の創業者の1人であるヘレン・グレイナー氏が、24日付けで会長職を辞任すると発表した。 同氏は社外取締役として同社とのかかわりを保ちながら「pursuing other interests and opportunities within the robot industry」(ロボット業界における他の関心事や機会を見つける)という。

 辞任の理由についてはプレスリリースには何も記されていない。

 Xconomyが辞任発表直後に本人と電話で話している。その記事によると、グレイナー氏の今後の予定は新設されたRobotics Technology Consortiumの初代社長に就任するほか、母校MITや科学館の役員を務めながら「次にやることを探す」と言う。

 今年9月に、同じくアイロボットの共同創業者で、グレイナー氏の恩師であるロドニー・ブルックス氏が同社を退社して新ベンチャーを設立すると発表したが、それに加わるかどうかはまだ決めていないとしている。

 突然の退任にいたった真の理由は謎に包まれているが、Xconomyは次のように書いている。

 Greiner didn’t go into detail about why she’s stepping down as chairman, and it’s hard not to speculate that it was at least partially involuntary—but at the same time, it’s easy to imagine that she has simply had enough of the grind and has decided to move on.

 (グレイナーは会長を辞任する理由について詳細を語らなかったし、完全に自発的ではなかったのではないかと推測しないではいられない。しかし、と同時に、彼女が単に重労働に疲れて、次のことに進むことを決めたのではないかと想像することもたやすい。)

 Robot Stock Newsはグレイナー氏が去ることを悲しみながら、「Sale of the company looming?(会社売却が間近?)」と予測している。

 IRobotIPO   

(2005年11月にアイロボット社が株式公開したときの写真。右がグレイナー氏。左は同社のコリン・アングルCEO。同CEOが会長職を兼務する。写真はアイロボット社提供)

2008年10 月21日

マイクロソフトのRoboChamps-起亜自動車がスポンサー

 マイクロソフトはロボットのシミュレーション・コンテスト、RoboChampsの3種目の競技「Urban Challenge」について詳細を発表し、韓国の自動車メーカーの起亜自動車が競技のスポンサーになったことを明らかにした。

Robochamps

 今回の競技は米国防省が昨年開催した無人ロボット車レースのUrban Challengeと同様の趣旨だが、すべては仮想空間の中で行われる。Microsoft Robotics Blogによると、競技参加者はMicrosoft Robotics Developer Studio 2008を使って、仮想都市内で交通ルールを守りながら、複数の起亜自動車販売店を周ることのできる無人車を開発する。車の走りっぷりを審査員が評価し、最高得点を獲得した人が優勝。同得点なら、先に応募した人の勝ち。車種は実際に起亜が販売する車5モデルから選ぶことができ、各車には本家のUrban Challenge のように様々なセンサーが付いている。

 優勝者には15,000ドル相当の起亜製自動車、2位は10,000ドル、3位には5,000ドルの賞金が与えられる。応募締切は11月30日。

 ところで、5月にRoboChamps責任者のMarc Mercuri氏をインタビューした際には「計画に上っているサッカーのトーナメントの決勝進出者は、10月にロサンゼルスで開かれるマイクロソフトの開発者会議PDC08に招待され、現地で本物のロボットを使ってライブ決戦に臨む」との話だったが、これはなくなった模様。というのは、PDC08はもう来週に迫っているのにまだ競技の詳細が発表になっていないし、ここのフォーラムでのやり取りで、Mercuri氏はトーナメントがサッカーにはならない方向で検討していることを明らかにしている。