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2010年1 月25日

Willow GarageのPR2、募集要項の中身

 Willow GaragePR2 Beta Program募集要項を全部読んだ。

 その中で、「The PR2 Beta Program is designed to be a catalyst, enabling the natural development of an open source community in robotics by providing a common hardware platform.(PR2 Beta Programは、共通のハードウエアのプラットホームを提供することで、ロボットの分野でオープンソースのコミュニティーが自然に成長するための触媒になることを目的としている)」と書いてあるように、オープンソースへの貢献が重要視されている。PR2提供先(ベータ・サイト)には完全なPR2プラットホームと保守管理、技術サポート、WGにおける会議出席のための旅費が無償提供される。

 以下、私にとって新しかった点を箇条書きにする。

☆PR2の無償リース契約期間は1年ごとで、全部で2年を超えないこと。

☆PR2利用者はテレコンファレンスで2か月に1回、グループ全体に対して経過報告をする。ここで成功したこと、問題点、洞察を共有する。

☆利用者がPR2を十分に活用していなかったり、オープンソースに十分に貢献できていないとWillow Garageが判断した場合には、PR2を返却しなければならない。

☆ベータ・サイトにはいくつか要件があり、ひとつはPR2向けに開発したコードを、だれもが自由に(許可やパスワードなど不要の意)ダウンロードできる場所を作ること。SourceForge.netのような既存のオープンソース用サイトを利用すればOK。PR2を取得してから60日以内に、ロボットのための何らかのコードを公開し、グループがPR2を確かに使い始めたこと、ダウンロード場所を構築したことを示さなければならない。

☆各ベータ・サイトは安全面の責任者となるSafety Officerを任命する必要がある。

☆選考は、①プロジェクト案のポテンシャル②チームと組織のこれまでの実績(オープンソースへの貢献含む)③研究リソースとロボットの活用見込み、の3カテゴリーで評価される。このほか、「研究費を軍事予算に依存していないところ」 「ロボットのハードウエアを使った実験で実績のあるところ」が優先とあるが、これは一般的に日本の大学は強みだろう。  

☆後半、知的所有権や賠償責任など細かい点で弁護士さんの文章になっているが、ベータ・サイトは損害賠償保険に入る必要があり、万が一、火災や地震などなどでPR2を弁償することになった場合には、そのコストは50万ドル(約4,500万円)。

☆PL保険にも入る必要があり、被保険者にWillow Garageも入れる。その証明書を、PR2の受け渡し前に同社に提出する。

☆PR2をベータ・サイトから移動させたり、ハードをWGの許可なしに変えたり足したりしてはいけない。

 提供先が決まるのは4月。最初に全体で集まるキックオフ・ミーティングあり、そこでハード・ソフトの研修、各プロジェクトの概要説明があるという。取材できたらいいですね。

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