ジョージア工科大学のHealthcare Robotics Lab
アトランタ報告をもう1本。ジョージア工科大学ではCharlie Kemp助教授が率いるHealthcare Robotics Lab(ヘルスケア・ロボティクス研究室)も訪問した。ここには、 技術的な話が非常に詳しく、いつも勉強になるロボット系ブログ「Hizook」を運営するTravis Deyle氏が博士課程に在籍しており、彼を通じて訪問の機会を得たのだ。
この研究室は名前の通り、ヘルスケア分野で活用できるロボットの研究開発に取り組んでいる。先日、Willow Garage社が発表した、ロボット・プラットホームPR2の行き先の1つでもあり、同研究室ではPR2を使って在宅高齢者の支援ロボットの研究に取り組む計画だ。
Travisさんは現在、UHF帯RFIDタグを活用することでロボットに家庭内の様々なタスクを行わせる研究をしている。タグを電気のスイッチや引き出し、リモコンといった部屋の中のモノにはり、ロボットはそれをアンテナで検出することで電気を消す、引き出しを開ける、リモコンを取って来るといったタスクを実行する。
(写真:左からKemp助教授、RFIDの実験に使われているロボット「EL-E(エリー)」、Travisさん」)
この方法の大きな利点は、タグのIDによってロボットの行動を規定することができるという点だ。例えば、同じような形をした薬のビンが複数並んでいるような場合、ロボットはビジョンだけに依存することはせず、データベースに保存されたタグ情報を参照しながら、正しい薬を取って来ることができる。また、「このリモコンはソファの横に必ず戻す」とか、「この取っ手は右向きに回す」といった情報を細かく設定できる。
従来の物体認識技術の問題を避けながら、ロボットに確実にタスクを行わせる、おもしろい方法だと思った。
関心のある方はここから論文をダウンロード可能。Travisさん、Kemp助教授のほか、Hai Nguyen氏、RFIDの専門家であるデューク大学のMatt Reynolds助教授の共同研究だ。博士課程のHaiさんはレーザー光でロボットに指示する話で2年前に話題になった人だ。
このほか、ヘルスケア・ロボティクス研究所では介護支援ロボットのCody など様々なプロジェクトに取り組んでおり、今後、PR2を使った研究成果との相乗効果が期待される。
(写真:エリー)
写真:電気のスイッチの下にRFIDタグ。タグは1つ25セント以下)
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