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9 posts from 2011年6 月

2011年6 月16日

世界で競技人口が急拡大中のVEXロボコン

ロボコンマガジン2011年7月号ではもう1本記事を書いた。VEX Robotics Competitionという比較的新しいロボコンについてだ。正式に発足してからわずか4年だが、世界で競技人口が急増している。特に中国での伸びがすごい。昨年取材したFIRSTロボコンと比較し、VEXは課外活動としてではなく、学校の授業に織り込んでもらうことを狙っているのが特徴だ。

日本は独自のロボコンが数多く存在し、定着しているので、こうした海外発の新しいロボコンはあまり知られていない。でも日本の中学生、高校生、そして先生方にはぜひ、こうした世界の動きを知って欲しい。

今回、追跡取材させてもらったのはチーム「Green MacHHHHine」。本当にチームの一員のように記者を迎え入れてくれて、感謝感激です。しかも勝ったんです!

下は大会終了後の祝賀会で撮った写真。ケーキがすごいでしょ。

Green macHHHHine

Cake

福島第1原発に水中ロボットを投入か?

ロボコンマガジン2011年7月号が届いた。この号の緊急特集「東日本大震災とロボットたち」用に、ロボットを提供した米国企業3社(iRobot, QinetiQ North America, Honeywell International)の責任者をそれぞれ電話インタビューした。日本における報道が主に東京電力が提供する情報に基づいているため、ロボット・メーカー側の話を直接聞くことができてよかった。ロボットを提供するにいたった経緯が3社で異なるのは興味深かった。

個人的にはQinetiQ社の話が一番おもしろかった。福島で使われている同社の陸上ロボット「TALON」が実はすでに日本の警察向けに輸出されていること、それらがサリン検知器を装備していることを初めて知った。また、同社が福島第1原発の原子炉建屋内で使える水中ロボットに関する依頼を受けて、提供する準備を進めているというニュースもインタビュー中に飛び出した。

下は同社の水陸両用クローラー型ロボット「C-TALON」の写真。関心のある読者はぜひロボコンマガジン2011年7月号をご覧ください。

QinetiQ Photo 4

2011年6 月12日

ロボットの研究開発に取り組む独ボッシュ

 Silicon Valley RoboticsについてWall Street Journal 日本版のコラムで書いた。 

 このグループの中心メンバーのひとつが独ボッシュ。私は今年3月にこのSilicon Valley Roboticsの会合に初めて参加し、その会場となったボッシュのパロアルト研究所を訪れた。そこでは、集まった地元のロボット関係者に対し、Willow Garage社の「PR2」を使ったロボットのデモが行われた。ロボットがTシャツをたたむデモだ。

 T shirt folding PR2 Willow Garage社はPR2のベータ・プログラムと称して、ロボットを11台、世界の研究機関に無償提供したが、唯一の民間企業としてこのプログラムに参加しているのがボッシュ。PR2のソフトはオープンソースで、このプログラムの研究開発成果は基本的に公開されるため、どうして民間企業であるボッシュが参加したのか、また参加できたのか、ずっと気になっていた。

 この集まりで私が知ったのは、ボッシュ・グループの親会社であるRobert Bosch GmbHが非公開企業であり、かなりフットワークの軽い会社であるということ。同社で研究開発に携わるのは世界で33,000人、研究開発費は2010年に40億ユーロ(約4,620億円)。このうち、「ロボット」の研究開発に携わっているのは40人で、うち6人がシリコンバレーのパロアルト研究所に在籍する。研究開発全体から見ればまだ小さいが、将来性の高い分野と社内では期待されている。

 パロアルト研究所のロボット研究のリーダー、Jan Becker氏によると、ここで取り組んでいる研究内容は5つ。

 1) Affordable sensing for PR2
 2) Touchless proximity sensor
 3) Shared autonomy
 4) PR2 Remote Lab with Brown University
 5) 3D mapping exploration

 またボッシュが、病院用の搬送ロボットを開発販売する米Aethon社に、傘下VCを通じて投資していることもここで初めて知った。

 同社がPR2ベータ・プログラムに選ばれたときに出したプレスリリースはここ。この中から抜粋すると、

The robotics team at Bosch Research and Technology Center North America (RTC) will focus on developing solutions for the personal robotics market by making robots safe, affordable and capable. The Bosch robotics team in Palo Alto closely collabo-rates with experts of the Bosch Corporate Research based in Stuttgart, Germany, who bring in additional expertise in sensing, signal processing and manufacturing. Research topics will comprise utilization of advanced sensor devices and advance-ment of robot human interaction.

The researchers will integrate advanced Bosch sensor technology, such as MEMS accelerometers, gyros and force sensors and air pressure sensors, in the PR2 to enable new applications and to accelerate the wide-scale deployment of robot tech-nology in new commercial and private environments. Bosch will supply a sensing system to allow touchless human robot interaction with the PR2 and increase robot safety through near range sensing. Also, Bosch will explore how a human can effec-tively interact with a PR2. Including a human in the loop will improve the robot’s per-formance and reliability. These improvements will allow robots to be deployed earli-er, at lower cost and in more complex environments. In addition, the Bosch re-searchers will also use the PR2 for automatic mapping and reconstruction of 3D en-vironments.

 ボッシュの持つ様々なセンサー技術をPR2のようなロボットに搭載してみて、新しいアプリケーションを見出したい考えのようだ。

 ちなみに、日本ではボッシュといえば一般的に自動車部品メーカー(世界最大手)と考えられているが、実はグループ会社を通じて家電の大手であることも付記しておきます。(うちのアイロンはボッシュ製。) だから、無人ロボット車にも関心があるし、家事支援ロボットにも関心がある会社です。

2011年6 月 9日

米インテルが仏アルデバラン・ロボティクスに出資

これはビッグニュース!半導体の世界最大手、米インテル社内のベンチャーキャピタル、Intel Capitalがフランスのアルデバラン・ロボティクスに出資するという。発表資料はここ。アルデバランが実施した1,300万ドルの資金調達をインテルがリードした。インテルがこのうちどれだけを投じたかは資料には書いていない。

発表資料に出ているインテルの投資担当者のコメントは「Robotics is an area that Intel Capital has been interested in for some time.(ロボティクスはインテル・キャピタルがしばらくの間、関心を持ってきた分野だ)」

みなさん!いよいよですよ!ロボットの分野にフォーカスするようになって5年が過ぎましたが、いよいよ始まったと実感しています。Stay tuned!!!!

アルデバランはヒューマノイド「Nao」の会社。

NaoV3_02