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12 posts from 2011年11 月

2011年11 月30日

「Google X」という秘密の研究所-NYT報道

ちょっと前になるが、11月13日のニューヨークタイムズ(NYT)の記事によると、グーグルの中に「Google X」という「秘密の研究所」があるという。「途方もない」アイデア100件のリストがあり、その開発に取り組んでいるのだそうだ。記者はグーグルの社員12人(中にはこの研究所に所属する人もいる)を取材し、匿名の彼らの話を元に記事をまとめている。非常に興味深い点を記事から抜粋すると、

☆ほとんどのアイデアはコンセプト段階だが、年内にある商品が1つリリースされる。(でもその商品の具体的内容については記者は聞き出すことができなかった。)

☆共同創業者のサーゲイ・ブリン氏が研究所に深く関与している。彼ともう1人の創業者で現CEOのラリー・ペイジとでアイデアのリストを作った。ペイジ氏も今年4月にCEOに就任するまでは、研究所にかかわっていた。

☆開発中の自律走行車もGoogle Xのテーマのひとつ。デトロイトの自動車メーカーの姿勢にがっかりしたグーグルは、現在、自ら米国内で生産することを検討している。(この計画の概要を知っている人による、と記事には書いてある。)

多くのアイデアはロボットがらみ。グーグルマップのデータ取得にロボットを使ったり、家庭やオフィスでの日常作業の支援、遠隔勤務などで活用できるロボットなどがアイデアに挙がっている。

☆研究所の人員はマイクロソフトやノキア、スタンフォード大学、MIT、カーネギーメロン大学などから引き抜かれた。スタンフォード大学からは自律走行車のSebastian Thrun氏のほかに、Andrew Ng准教授も加わっている。

☆マイクロソフトでキネクトの開発にかかわったJohnny Chung Lee氏も今はGoogle Xの一員。

すっごそうですね~。

2011年11 月28日

今週は欧州ロボット週間

昨年から米国で春にロボット週間が開かれるようになったが、欧州でも同様の動きが!現在=11月28日(月)から12月4日(日)まで=欧州で初めてのロボット週間「European Robotics Week」が開催中だ。

EuRobotics_week_logo

これは「euRobotics」という、「the improvement of cooperation between industry and academia and the enhancement of public perception of European robotics(産業界と学会の協力を促進し、一般人が持つ欧州のロボットのイメージを向上させること)」を目的としたプロジェクトの一環として行われる。

メールで届いた発表資料によると、参加国は以下の20カ国。

Austria, Belgium, Bulgaria, Denmark, France, Germany,Italy, Malta, Netherlands, Norway, Poland, Portugal, Romania, Serbia, Slovakia,Spain, Sweden, Switzerland, The Netherlands, UK.

各国で開催予定の合計355件のイベントの一覧表はここで見られる

すっごくいいのはこのサイトで、各参加機関の研究に関する動画をまとめて見られること。ライブ中継のものもある。

例えば、ドイツの複数の大学が共同開発中のコーヒーを入れるロボット「Kate」とか。

2011年11 月27日

「J, ROBOT」-米国人による日本のヒューマノイド・ロボットに関するドキュメンタリー

「J, ROBOT」という日本のヒューマノイド・ロボットに関する1時間のドキュメンタリー映画が完成したという。ちょうど私が日本にいたときに試写会があり、残念ながらまだ見ていないのだが、制作者のMichael Garrigues氏から連絡があった。

同氏によるとこの作品は、「日本人がヒューマノイド・ロボットに夢中となる独特の文化的、社会的原動力を追う。日本の産学官はいっしょになって、労働力となるヒューマノイド・ロボットの開発のために時間と金を投じている。そのすさまじい開発活動に拍車を掛けているのは、人口の高齢化と若年の労働力不足といった要因だけではない。“J, Robot” は、日本のロボットを現実に飛躍させる際のカギとなる、日本のユニークな文化と芸術的感性、 技術的差異を探求する」

試写会に行った人によると、映画は神戸の鉄人プロジェクトを細かく追い、舞台裏を撮影しているという。

なお、このドキュメンタリーを実際にテレビや映画祭などで放映・上映してもらう活動のために、同氏は募金をしている。関心のある読者はここのサイトで予告編の動画が見られるほか、寄付ができるようになっている。30ドル以上寄付すると映画のDVDがもらえるとのことで、GetRoboも30ドル寄付した。

以下はGarrigues氏が送ってくれた神戸の鉄人28号の写真。

JRobot Tetsujin

 

2011年11 月22日

第4回GetRobo Forumを開催しました

ロボット関係者の情報交換とネットワーキングを主目的とするGetRobo Forumを11月10日に東京で開催しました。回を重ねるごとに楽しくなってきたのではないかと自負しています。参加者のみなさま、本当にありがとうございます!

GetRobo Forum 1

いろいろなお話を聞くことができ、未来を感じてわくわくしてきました。ここでは参加者の方々の作品をいくつか紹介させていただきます。 

@longjie0723さんのCanBot

GetRobo Forum 3

@unitmakerさんのモジュール型ロボット

GetRobo Forum 2

@witch_kazuminさんのドール型ロボット、茉莉花(まりか)。

GetRobo Forum 4

双葉電子工業のこれは参加者から高い評価を受けていました。ハーモニックドライブのDCサーボアクチュエータ「RHシリーズ」+双葉のコマンド方式サーボ用制御回路。ホビーラジコンで培ったサーボの技術がいよいよ小型の産業用ロボットやサービスロボットに!

DSC00214

@aki4bataさんのアンドロイドで操作するアンドロイド。

GetRobo Forum 5

ジェトロシカゴ事務所の柴原氏とシカゴのMusuem of Science and Industryの方々が「Robot Revolution」展について紹介。

GetRobo Forum 6

日本に“初上陸(?)”したMy Keeponはくじ引きで、T社のT.T.氏のものに!

GetRobo Forum 7

フォーラムに参加していただいた方々、そして取材等を通じて励ましてくださった方々、心より感謝申し上げます。

3週間弱の日本滞在が間もなく終了。たくさんの方々に元気をもらい、これから米国に戻ってまた取材をがんばります。 

2011年11 月19日

[IREX 2011] 高校生といっしょにロボットを解剖

11月12日の土曜日に、日本ロボット学会主催の「ロボットハイスクール」(高校生のための産業用ロボット講習会)に出席した。参加者は約40人でうち3人が先生、9人が女子生徒(私を入れると10人!)だった。

午前中は日本ロボット学会の小平紀生・副会長(三菱電機FAシステム事業本部、機器事業部主管技師長)が産業用ロボットの歴史や仕組みについて講義。たいへん勉強になった。

Robot Class 1
午後は6つのグループに分かれ、実際に小型の産業用ロボットを使った実習。まずは垂直5軸の実機の使い方で、Dead Man Switchを半握りで操作する方法を教わった。

Robot Class 2

Robot Class 6そしてさらに、各グループでロボットを解剖することができた。私は2人の生徒さんといっしょにMELFA 「RV‐1A」をタックル。これは1998年に開発された、産業用ロボットとしては最も小さなタイプで、学校教育用に多く使われているというものだという。

カバーをはずして感じたこと:24時間ぶっとおしで稼働させても5-10年はもつという産業用ロボットだって、「へ~、中身ってロボコンのロボットとあまり変わらないんだ!」

カバーの外から見るとすっきりしているけれど、カバーの中はケーブルや部品がいっぱいギューギューにつまっている。それらを取り出すと、高校生のロボコンの取材で見てきた手作りロボットを思い出す。あたりまえのことなのかもしれないけれど、新鮮な驚きだった。でもロボコンのロボットがちょっとどこかいじっただけで動かなくなってしまうことが多々あるのに対し、産業用ロボットは何年ももつのは、性能の良い部品を使っているのはもちろんのこと、設計に技と苦労があるのだろうな、と。

ひとつのグループはRV-1Aを完全にバラバラにすることが許された。

Robot Class 4

Robot Class 5

いやーおもしろかったです!参加させていただき、たいへんありがとうございます。いっしょにロボット解剖に挑戦した生徒さん2人。将来、目を見張るようなロボットを設計してくださいね。

Robot Class 3