15 posts categorized "Anybots"

2012年2 月 1日

ロボットの人材派遣サービス、AnyLobby

久しぶりにAnybotsに取材に行ったら、テレプレゼンス・ロボット「QB」を使った人材派遣サービス「AnyLobby」を開始したという。会社の受付をロボットが代行するというもの。フルタイムの受付係を雇えない、あるいは雇う必要がない法人向けで、ロボットは遠隔地のホームオフィスにいる人が操作する。

写真はAnybots創業者のTrevor Blackwellさんと、Anybots受付嬢のAngelaさん。Angelaさんは米国東部の町に住んでいる。

AnyLobby 3

ロボットは職を奪う、と米国ではよく言われるが、この場合は全く逆、とAngelaさんが話していたのが印象的だった。ロボットによって、Angelaさんが、訪れたこともないシリコンバレーの会社で働けるようになったからだ。でもシリコンバレーに住んでいて受付になりたい人にとっては職を奪っていることにならないのかと尋ねたら、本来なら受付係を雇わない会社に向けたサービスなので、そういうことにはならないということだった。1人のオペレーターが複数の会社を掛け持ちする例もあるという。

この話は日本の雑誌向けに記事を書く予定。英文GetRoboに少し詳しい記事をあげたので、関心のある読者はそちらを先にどうぞ。

2012年1 月 3日

2012年の注目10トレンド、米国ロボット業界

あけましておめでとうございます

米国におけるロボット業界は、新年から猛スピードで動き始めています。今年もGetRoboをどうぞよろしくお願いいたします。

2012年の注目トレンドを10項目にまとめました。どれも要ウオッチのトレンドで、順不同です。

SAFFiR①2足歩行ロボット

米国は2足歩行ロボットに関心なし、なんていう「神話」はすっかり崩れた。

ボストン・ダイナミクスのヒト型ロボット「Petman」をはじめ、バージニア工科大学の消防ロボット「SAFFiR」、ダチョウ型ロボット「FastRunner」、ミシガン大学の「MABEL」など、2足歩行ロボットに関連したプロジェクトが増えており、開発に拍車が掛かるだろう。

写真はSAFFiRのプロトタイプ(Photo credit: John F. Williams/U.S. Navy)。後ろは同じくバージニア工科大学が開発中の2足歩行ロボット「CHARLI-2」。

***************

続きはGetRobo Premiumでご覧ください。(GetRobo Premiumには無料パスワードが必要です。パスワードが必要な方はここから登録してください。)

2011年6 月27日

Willow Garageがテレプレゼンス・ロボット会社をスピンオフ

Willow Garage(WG)が地元の記者10人を呼んで、食事会を開いた。GetRoboも招かれ、参加した。食事会のテーマは「パーソナル・ロボット市場の行方について」。同社からはCEOのSteve Cousins氏と、Director, Open Source DevelopmentのBrian Gerkey氏。

Steve Cousins この日に知ったニュースは、同社がSuitable Technologiesというベンチャー企業をスピンオフしたこと。WG社初のスピンオフ会社だ。同社がもともと社内で利用するために作ったTexaiというテレプレゼンス・ロボットをベースに、新製品を2012年第2四半期に発売予定という。Cousins氏(右写真)によると、WG社創業者のScott Hassan氏が新会社のCEOに就任し、Hassan氏は今後そっちのほうにメーンに力を注ぐことになるとのこと。AnybotsVgoの製品と比べてどうなのか?と記者の1人が聞いたところ、「ロボットに搭載するスクリーンサイズを大きくするので、かなり違った使用感になるだろう」(Cousins氏)との話だった。新会社にはWG社以外にも出資者がいるが、その名前は明かせないという。

WG社は「ROSを大衆に広めるため」(同氏)、TurtleBotを最近発表した。写真の中で左の小さなロボットがTurtleBotだ。WG社が直接売るのではなく、これらの会社が販売し、WG社は販売量に応じてわずかな利益を得られるという。日本では、TurtleBotの土台となるアイロボットのCreate(ルンバから掃除機能を取り除いたもの)が売られていないため、TurtleBotの発売も未定。

またPR2については、全世界で現在35台程度が稼動中とのこと。このうち10台はWG社内、11台がベータ・プログラムで世界の研究機関に無償提供されているので、残りが実際にWG社が販売したものになる。

Brian GerkeyGerkey氏(左写真)は、ROSの初期ユーザーが「critical mass」に達したため、今の自分の任務は「新しくこの分野に入ってきている人々はだれであるかを見極めること」だと語っていた。また、私が「過去1年の間に、パーソナル・ロボット市場にとって最もプラスの影響をもたらした事象は何か」と尋ねたところ、「Kinect」との答だった。下の写真はそのKinectを頭に載せたPR2。

PR2 with Kinect

 

 

 

2011年2 月 3日

代理ロボットについて書きました、日本のテレビ局も取材

 Wall Street Journal日本版のコラムでテレプレゼンス・ロボットについて書きました。

 このほど出荷が始まったAnybotsのQBといっしょに買物に行きました。代理ロボットが活躍するネットワーク環境は日本のほうが整いつつありますが、今考えると、もう1つ重要な条件、「天気」はカリフォルニアのほうがあっているかも。雨が降ったらこんなふうに外を出歩けませんものね。この日、本当に気持ちの良い陽気でした。

 Anybots6

 今回、もう1社、Vgo Communicationsという会社を取材しました。どうやってここのロボットはこんなに安く価格を設定できたのでしょうか。

 Vgoのロボットで授業に参加できるようになった高校生の話がスラッシュドットでも話題になっているようですが、

 とここまで書いて、なんと、こんな動画を発見!この高校で日本のテレビ局が取材している光景です。何の番組でしょうか?

 ところで、テレプレゼンス・ロボットでは新聞の読者には分かりにくいと思って、今回初めて「代理ロボット」という言葉を使いました。AnybotsのQBはこれまで日本の新聞では「身代わりロボット」と呼ばれていたようですが、「身代わり」だとなんだか「身代わりになって(何か悪いことがおきる)」って感じであまりよくないな、と感じたので。スラッシュドットはさっそく代理ロボットという表現を使ってくれていますね。

 なにかほかにしっくりゆく言葉があれば、アドバイスください。よろしくお願いいたします。

2011年1 月20日

ビジネスウィークに「オフィス用」ロボットに関する記事

 ビジネスウィークに、オフィス用のロボット製品が今後続々と発売される見通し、といった内容の記事が出ている。The Robot in the Next Cubicle

 ただ、取り上げられている製品は、Anybotsのテレプレゼンス・ロボット「QB」以外は研究開発用のプラットフォームばかり。日本のHRP-4も登場する。今月28日から350,000ドルで発売と書いてある。

 この記事の中に出てくる Smart Robots という会社は知らなかった。やはり開発プラットフォームの会社だ。開発プラットホームと、実際にオフィスの中で機能する製品とは別なのに、、、、。

 実は記事の中で最も驚いたのは、ロボットと直接関係ないこと。記事中コメントしている、Marshall Brain氏という人物の存在だ。この方、How Stuff Worksというサイトを作って、なんと、2007年にDiscovery Channelに2.5億ドルで売却したとある!!!こんなことってあるんですね~。同氏、最近はロボットにたいへん興味があって、ロボット関連のエッセイをいろいろ書いている。