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2009年11 月27日

QBで国際ロボット展を取材する

 今年の国際ロボット展には残念ながら行くことができませんでした。

 が、Anybotsのテレプレゼンス・ロボット「QB」を使って、現地の雰囲気を味わうことができました。日本時間の11月26日(木)、午後1時15分(シリコンバレーは前日の午後8時15分)から30分間、私のホームオフィスから東京ビッグサイトにいるQBを操作し、展示会場にいる方々とお話をすることができたのです。

QB trial 1

(写真:画面右は、展示会場でがんばっているAnybotsのDanielさん。ネクタイしてるの初めて見た)

 感想:「超・楽しかった!」 画像品質はもちろんHDTVではありませんが、コミュニケーションをはかる上では十分。東京側の音声はやや聞きとりにくい場面がありましたが、マイクに近付いて話してもらえれば問題なし。4つの矢印で前後左右、簡単に移動させることができ、いろいろな方々とお話することができました。GetRobo読者のK.I.さん、K.K.さん、実験に参加してくださり、たいへんありがとうございます!(QBごしに)お会いできて、たいへんうれしく思いました。

 QBが展示されているのは、日本での販売代理店になっているイノベーション・マトリックス社のブース。このブースの周りで、様々な来場者に近付いて行き、「カリフォルニアからこんにちは!」と話しかけました。みなさんの反応を見るのが楽しかったのと、日本側から質問を受けて、こっち側にいたAnybotsの創業者らに答えてもらうのもおもしろかった。ご家族で来られていた方(男の子がちょっと怖がりながらも興味津々の目でこちらを見上げていた)、「来場の目的はヒミツ~」と話していた若手男性社員2人組、「あなた、何歳?」とかなりセクハラな質問をしてきたお◎さん、などなど。以前、仮想世界「Second Life」の中でインタビューを行ったことがありましたが、それ以上に楽しかったです。

 もちろん、まだ改善点はあると思います。急いで前に進めると、ストップさせても、前にずるずると滑って行ってしまうこと。これで2回ばかり、相手の方に正面からぶつかってしまいました。現時点ではまだMac、Firefoxでしか操作できないこと。操作側の動画がロボットのスクリーンに映るようにすること。あと、自分自身の使い道を考えると、このロボットに100万円をかけることはとうてい考えられませんが、自分の参加できないイベントを歩き回るのに1時間5000円でレンタル、なんてシナリオがあれば使うと思いました。

 この日、こちら側はうちでAnybots社はじめ、ロボット関係者を呼んで手巻き寿司パーティーをしました。シリコンバレーの人たちって、ほんとに寿司好きです。

QB trial 2

2009年11 月12日

Anybotsのテレプレゼンス・ロボット第2弾

 Anybotsがテレプレゼンス・ロボットの新バージョンを開発した。新しいロボット「QB」は「QA」を改良し、低価格にしたもの。QAの3万ドルというのは高すぎたようだ。記事はRobot Watchに。

QB全身
  

2009年1 月30日

Robot WatchにAnybotsのQAの記事

 CESの後に、Robot Watch用に再び Anybotsを訪れ、創業者でCEOのTrevor Blackwell氏をインタビューした。

記事はここ。 

 最も印象に残った話は後半に出てくる部分。

「 私はインターネットのバックグラウンドを持つからだろうが、私の書いたコードは他のロボット研究ソフトとかなり違っていると思う(記者注:ブラックウェル氏が中心となって開発した電子商取引システムはYahoo!のオンラインショッピングモールの土台となった)。私はネット検索技術の開発に携わっていたので、ネット規模の莫大な量のデータが持つ威力を認識している。膨大なデータの中からその都度、必要なものを検索する能力というのは、しばしば非常に巧妙なアルゴリズムを事前に定めておくことよりも役立つのだ。

 この考え方が私の歩くロボットの開発に影響を与えている。ロボットが過去に歩いた歩き方のデータをすべて巨大なデータベースに蓄積しておき、それをリアルタイムで検索してその場その場で最適の歩き方を再現するのだ。転倒した時の歩行データもすべて蓄積しておく。こうした手法は、あらゆる問題に対応できるような巧妙なアルゴリズムを見出そうという従来の開発手法とは異なる。 」

 下は、QAを隣のオフィスの来客に紹介するブラックウェル氏。

GetRoboBlog (2)


2009年1 月 8日

Anybotsの新テレプレゼンス・ロボット「QA」

 今日からラスベガスで世界最大の家電見本市「CES」が始まった。残念ながら私は現地に赴くことができないのだが、シリコンバレーのベンチャー企業、Anybotsが今日発表した新しいテレプレゼンス・ロボット「QA」を事前に見せてもらうことができた。

 まずはAnybotsの創業者でCEOのTrevor Blackwell氏本人に QAを紹介してもらおう。

 これまでに米国で他社が発表しているテレプレゼンス・ロボット(ConnectRや Rovio、なおConnectRについてはどうも発売計画が頓挫しているようなので、これについては後ほど書きます)と明らかに違って人間型。胸のスクリーンのところには操作者の顔などを映し出すことができる。私も操作させてもらった。

GetRobo QA closeup 

 操作側のパソコンにはリアルタイム・ビデオが流れる。操作方法は簡単。丸をクリックして前後に動かし、左右の丸で向きを変えられる。右端のレバーを調節すれば胴体を曲げてお辞儀もできる。カメラの向きも前後で変換可能。

 ひまになると自分から座り、仕事が始まれば起き上がる。今は起き上がるのにちょっと手助けが必要のようだったが。起き上がるときにサクソフォンのような音がする。

 Anybotsについては少し前にここで書いた。2足歩行型のDexter や家事支援ロボットのMontyを開発している会社だ。これらのロボットの開発も続けるが、第1号商品としてQAを開発した。

 新テレプレゼンス・ロボットQAについてもっと知りたい読者はGetRobo Premium をどうぞ。(GetRobo Premiumにはパスワードが必要です。パスワードの必要な方は無料メーリングリストから登録してください。) 

2008年3 月21日

AnybotsのDexterとMontyの成長

 Anybotsを訪ねた。2足歩行ロボットのDexterの歩き方が上手になったと先週書いたが、それを自分の目で見るためだ。確かにこのビデオのように歩行が上達していた。足を動かすスピードが以前よりも速く、歩幅は以前の約2.5cmから10cmにと4倍になっていた。Anybots創業者のTrevor Blackwell氏(下の写真、左)に、何を改善したのかを聞いた。

Trevo_and_dexter_march_2008

 同氏によると、まずハード面では、ジャイロスコープをより高性能の新しいモデルに変えたこと。前はある特定の周波数の振動に弱く、そのたびに問題が発生していたが、今回は新しいジャイロを振動抑制材の上に載せて安定化させたところ、この問題を解決できたという。

 ソフト面は大きな改善点が2点。1つは歩行の「smoothness(滑らかさ)」を分析する複数の新しいツールを開発したこと。例えば、以前はロボットの胴体が前向きに傾くと、何らかの問題が起きた。今回は、胴体がどれだけくねくね動いているかを測定し、その結果を用いてできるだけ動きが滑らかなるように制御できるようにしたという。

 2点目は、基本ソフト(OS)をいじったこと。DexterはOSにFreeBSDを使っているが、「10-15秒おきにhiccup(しゃっくり)しないように」手を加えた。

 次のステップは?「横向きや後ろ向きなど、様々な方向に歩けるようにしたい。しゃがめるようにもする」とBlackwell氏。いずれはジョイスティックなどを使って、「Second Lifeをやるような感覚でロボットを動かせるようにしたい」と言う。

 上半身のヒューマノイド・ロボットであるMontyも進化していた。以前はここの写真のように複数のパネルを前に遠隔操作していたが、今回はパネルはすっかりなくなって、Vuzixのアイウェアに変わっていた。以下、Montyに肩をもんでもらっているDaniel Casner氏によると、「前に比べてずっと操作しやすくなった」そうだ。

Monty_with_daniel

 そしてビデオを2本。Dexterの歩きっぷりのビデオは同社のサイトで見られるので、今回はジャンプしてもらった。もう1本はMontyだが、カメラのアングルを間違えたので、ちょっと首を横にしてご覧になってください。