「自律」したASIMO
ホンダが12月11日に発表した、複数で自律協調できるASIMOが各所で取り上げられている。
Loving the Machineはさすが、著者が東京在住だけに、ちゃんとホンダのショールームで撮ったビデオを掲載している。私もこれを見て感動した。
Gizmodoはいつものことだが、今回の成果をもとにロボットが人間を支配する日について予測している。このほか、Egadget、InfoWorld、The Register などなど。USA Today は 「Perhaps the most unsettling of all, the Asimo can analyze and predict the movement of real humans so that the robots don't get in the way.」(最も不安にさせられるのは、ASIMOが邪魔にならないよう、本当の人間の動きを分析して予測できるということだろう。)と書いている。日本では一般的に人間に「役立つ」と思われる技術が、どうしても米国ではいずれ人間の害になるのではないかと不安視される傾向にある。
ところで、ひと月前に、シリコンバレーにあるComputer History MuseumでASIMOのデモが行われた。ホンダの米国の研究子会社が運営する研究助成金制度 Honda Initiation Grant の10周年記念行事で、ASIMOが踊って、走って、階段を上り下りした。
参加者の多くがコンピューターの専門家だっただけに、デモ後の質疑応答ではASIMOがどれだけ「autonomous(自律している)」であるかに質問が集中した。Honda Research Institute USAの坂上義秋社長が壇上で、デモがpremappedであったこと、オペレーターがA地点からB地点へ動くよう命令を出しているが、その間はASIMOが自律して移動していることなどを説明したが、会場の人々には、デモが「staged(舞台用にあらかじめ仕組まれた)」ものとして受け止められたようだった。「ちょっとがっかり」といったコメントも聞かれた。
坂上社長はもともとASIMOの開発に携わっていた中心人物の一人なので、そのときにはすでに、自律協調できるASIMOが存在し、近く発表になることは知っていただろう。それに対して一言も触れないのがホンダ流なのか。下はASIMOと、会場からの質問に答える坂上社長。
