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2011年3 月18日

米アイロボットが自衛隊の要請を受け、日本にロボットを輸送中

 米アイロボットが陸上自衛隊の要請を受けて、一般的に偵察や爆弾処理などに使われているロボット2種、510 PackBot710 Warriorを日本に輸送中だという。IEEE Automaton と Cosmic Log が報じた。

 Cosmic Log には、アイロボット社の広報の話として、これらのロボットが「どこで、いつ、どのように使われるのかは分からない」と伝えている。米国時間18日の金曜日(今日)にアイロボット社員たちとともに出発し、日本に到着したら、自衛隊関係者に対して使い方のトレーニングを実施する計画という。いずれのロボットも「9・11」(アメリカ同時多発テロ事件)の後に、「グラウンド・ゼロ」で使用された遠隔操作型のロボットだ。

 IEEEの記事のほうは、これらのロボットが福島第1原発で使われる見通しだと書いている。2つのロボットでより大きいほうのWarriorは、原発の中にホースを持ち込むような力持ちなので、冷却作業に使える可能性があるが、実際にそのように使用されるかどうかは分からない、としている。

 これらのロボットは従来、戦地や事件現場における爆発物処理で大活躍しているが、放射線環境下で動かしたことがあるのだろうか?普通に使えるのだろうか?専門家の方々、教えてください。

 Cosmic Logの記事では、米カーネギー・メロン大学(CMU)のRed Whittaker教授がコメントしている。(DARPAの無人ロボット車レース「Urban Challenge」で優勝したあの先生。)今回のアイロボット製ロボットは、これから中長期的に日本に導入されるであろうrobotic "work systems"の最初だろうと。まずは偵察や現場評価に使われる小型ロボット、いずれは有害廃棄物の後始末などで使える大型ロボットへと次々にロボットが導入されると予測している。

 以下は510 PackBot (上)710 Warrior(下)の写真。アイロボットのサイトより。

IRobot PackBot 1 

 IRobot 710 Warrior 5

2010年11 月 9日

CMUがDARPAの「空飛ぶ車」プロジェクトに参加

 カーネギー・メロン大学(CMU)は9日、「空飛ぶ車」の開発を目指すDARPAの新プロジェクト「Transformer (TX) Program」で、自律飛行システムの開発を受託したと発表した。(このプロジェクトについては今年初めにここでも取り上げたが、本格的に始まっていたのだ。プレスリリースは10月12日付けになっている。)

 受託期間は17ヶ月で、契約金額は988,000ドル(約8,000万円)。

 この新しい乗り物「TX」は乗客4人、450kgの荷物を載せることができる。CMUのプロジェクト・リーダーであるSanjiv Singh教授によると、「パイロットのトレーニングのない兵士でも操縦できる」ようにする。同教授が以前、Piasecki Aircraft と共同で開発した自律飛行のヘリコプターの映像は以下の通り。 

 

 ところで、TXの全体的なデザインを担当したのは、AAIロッキード・マーティン。そのコンセプト・デザイン図を以下に拝借する。民間企業が開発したものがどちらかといえば、航空機に見えるのに対し、TXは車に羽がついたって感じ。これ、陸上移動するとき、羽はどうやってたたむのだろう、、、、。特に2枚目。

TransformerPublicReleaseAAI 

TransformerPublicReleaseLMCO 
 

2010年10 月10日

グーグルが無人ロボット車の開発を発表-やっぱり!

 米グーグルは9日、自律運転のできるロボット車の研究開発に取り組んでいることを明らかにした。このブログで背景説明しているのは、ほかならぬ、スタンフォード大学のSebastian Thrun教授だ。

 GetRoboでは今年4月に、同教授が大学からサバティカルを取り、グーグルで働いていることをスクープした。そのときは仕事の内容を正式に確認することはできなかったのだが、それが明らかになったのだ。

 グーグルのブログによると、すでにグーグルのロボット車は同社のシリコンバレー本社からロサンゼルスまでの自律走行に成功し、合計14万マイル(約22万5,000km)の道のりを運転してきたという。

 このロボット車の技術は、過去に米国防省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)が開催した無人ロボット車のレースを機に、米国の大学などが開発した技術をもとにしている。グーグルは、砂漠の中の無人ロボット車レース「Grand Challenge」で優勝したスタンフォード大学のチームのリーダー、Thrun教授をはじめ、模擬市街地におけるDARPAのレース「アーバン・チャレンジ」で優勝したカーネギー・メロン大学の研究者らを社内にそろえ、研究開発に取り組んできたのだ。Thrun教授はこのブログでグーグルの「Distinguished Software Engineer」となっている。

 私が疑問に思うのは、なぜこの実験をスタンフォード大学自体がリードせずに、グーグルがやることになったのかという点だ。Thrun教授は以前、GetRoboのインタビューに応じ、サンフランシスコからロサンゼルスまでの無人走行実験に取り組みたい考えを明らかにしていた。このへんをぜひフォロー取材できるよう努力したい。

 あと依然として不明なのが、グーグルがこれをいかにビジネスに結びつけるのかという点だ。ストリートビューと組み合わせた新しいナビゲーション・サービスなのか、それとも自動車会社とのタイアップを考えているのか。 

 ところで、今回のグーグルの発表は、New York Timesに事前リークされていた模様。記事は車の写真や解説入り。スタンフォード大学の車はフォルクスワーゲンだったが、グーグルのはトヨタ自動車のプリウス。私はこれが地元の高速道路を走っているのを何度か目撃して、取材申し込みしていたのだがな~。NY Timesにはかなわない、ということか。くやしいけれど、仕方ありません。

2010年9 月22日

CMUのスピンオフ、Interbots社

 カーネギー・メロン大学(CMU)からスピンオフしたInterbotsという会社があることを初めて知った。この記事によると、自閉症児の治療に同社のロボット玩具「Popchilla」が使われるようになったという。Popchillaの動画をYouTubeで見つけた。



  PopchillaとiPhoneを使った日本語学習システムのビデオもあった。(バックの音楽が、よく高層ビルの上のほうにある和食レストランで流れているようなやつ。)



 会社の歴史を見ると、2005年の設立でそんなに新しくない。CMU&ロボットを活用した自閉症研究といえば、Keeponだが、、、、。   

2010年8 月30日

CMUのロボット技術を商品化するCarnegie Robotics

 カーネギー・メロン大学(CMU)は30日、同大で開発されたロボット技術を商品化し、販売することを目的とした会社、Carnegie Robotics LLCが設立されたと発表した。新会社は CMUのRobotics Institute傘下のNational Robotics Engineering Center(NREC)と提携し、NRECから技術のライセンス提供を受けて、ロボットの部品やシステムを商品化する。

 1997年以来、NRECのDirectorを務めてきたJohn Bares氏が、CMUを休職し、新会社のトップに就任した。

 発表資料によると、「Carnegie Robotics will initially concentrate on producing extremely reliable components that other manufacturers can use to automate machines used in such fields as mining, agriculture, petroleum production and defense. But as the company develops its own production expertise, plans call for manufacturing and servicing entire robotic systems.(Carnegie Roboticsは当面、鉱業や農業、石油生産、防衛といった分野で機械を自動化するのに使える信頼性の高い部品の生産に焦点を絞るが、自社の生産技術の確立が進めば、ロボットシステム全体を生産し提供することを計画している。)」

 NRECはこれまで、様々な現場向けにロボットのプロトタイプを開発してきたが、企業などが実際にそうしたロボットを使いたいとなると、ロボットを生産できるメーカーを探さなければならなかった。

 地元紙の記事によると、新会社の社員はBares氏を入れて3人。CMUの地元、ピッツバーグ市の「ロボット・コミュニティーの投資家」が資金提供した。出だしは農業と防衛関連のプロジェクト2件にかかわっているという。

 プレスリリースはここ。