134 posts categorized "米国のロボット"

2010年8 月30日

CMUのロボット技術を商品化するCarnegie Robotics

 カーネギー・メロン大学(CMU)は30日、同大で開発されたロボット技術を商品化し、販売することを目的とした会社、Carnegie Robotics LLCが設立されたと発表した。新会社は CMUのRobotics Institute傘下のNational Robotics Engineering Center(NREC)と提携し、NRECから技術のライセンス提供を受けて、ロボットの部品やシステムを商品化する。

 1997年以来、NRECのDirectorを務めてきたJohn Bares氏が、CMUを休職し、新会社のトップに就任した。

 発表資料によると、「Carnegie Robotics will initially concentrate on producing extremely reliable components that other manufacturers can use to automate machines used in such fields as mining, agriculture, petroleum production and defense. But as the company develops its own production expertise, plans call for manufacturing and servicing entire robotic systems.(Carnegie Roboticsは当面、鉱業や農業、石油生産、防衛といった分野で機械を自動化するのに使える信頼性の高い部品の生産に焦点を絞るが、自社の生産技術の確立が進めば、ロボットシステム全体を生産し提供することを計画している。)」

 NRECはこれまで、様々な現場向けにロボットのプロトタイプを開発してきたが、企業などが実際にそうしたロボットを使いたいとなると、ロボットを生産できるメーカーを探さなければならなかった。

 地元紙の記事によると、新会社の社員はBares氏を入れて3人。CMUの地元、ピッツバーグ市の「ロボット・コミュニティーの投資家」が資金提供した。出だしは農業と防衛関連のプロジェクト2件にかかわっているという。

 プレスリリースはここ。

2010年8 月26日

海上の原油を除去するロボット、MITのSeaswarm

 MITのSENSEable City Labが、事故などで流出した原油を自立的に回収できるロボット「Seaswarm」のプロトタイプを開発した。 ロボットは、原油を吸着する疎水性のナノ材料を用い、水面を自立的に移動しながら、原油を除去する。太陽電池でエネルギーを自給し、GPSとWiFiを使って複数のロボットが「群れ(swarm)」をなし、協調作業をする。

 その仕組みは以下のビデオに示されている。

 ナノ材料はMITが特許を所有するもので、材料の重さの20倍に相当する原油を吸収可能。熱を与えると原油を分離でき、ナノ材料は何度も再利用できる。Seaswarmは、このナノ材料をベルト状にして回転させ、ロボット上で原油を分離させるので、陸や船を往復することなく連続的に作業ができる。

 ロボットは約5メートル×2メートルと小型のため、従来のように石油除去作業をしてきた漁船などが入りにくい入り江や海岸線でも活躍できるのが利点だ。ロボットはまず原油が流出した領域の境界線を検知し、そこから中向きに作業を進めて行く仕組みという。

 今月中旬に、大学地元の川でプロトタイプの試験が行われた。プロトタイプの写真をサイトから拝借。

Seaswarm_prototype1 

 ナノテクとロボットの見事な融合。

 (Source:BotJunkie

2010年8 月17日

Precise Path Roboticsの芝刈りロボットRG3

 自走式の芝刈り機「RG3」を開発するPrecise Path Roboticsというベンチャー企業が450万ドル(約4億円)を資金調達したという。TechCrunchを通じて知った。

 まずはこのロボットが働いている姿を見てみましょう。真っ暗闇でも仕事をこなすことができるようです。 

 こっちのビデオでは、ゴルフ場関係者が、このロボットを使うメリットについて語っている。米国ではゴルフ場のグリーンの芝刈りに年間10億ドル以上が費やされているという。「人件費が上昇していて、予算の50-65%に達する」「毎日、仕事にきてくれる」「同じようにちゃんと芝を刈ってくれる」、ゆえに「perfect job for a robot(ロボットにとっては最適の仕事)」という結論だ。

 Rg3_1 インディアナ州にあるこの会社の歴史を見ると、もとはDARPAの無人ロボット車レース「グランド・チャレンジ」に参加、その際に培った技術を活用し、またゴルフ場や芝関係の専門家のアドバイスをもらいながら製品開発したようだ。GPSの10分の1のコストのLocal Positioning System(LPS)を用いる。ただし、グリーンの周りに、いちいち4つの標識を立てないといけない。これらの標識と、超音波&赤外線通信技術を組み合わせて、位置が正確に分かると書いてある。

 この記事によると、ロボットの価格は約3万ドル。

2010年7 月24日

ブルックス教授がMITを退官し、ベンチャーに専念

 夏休み中に起きたニュースをフォローしきれていないのだが、中でもこれはビッグ。

 なんと、ロボット界のスーパースター、MITのロドニー・ブルックス教授が7月1日付けでMITを退官していた!記事はXconomyに。アイロボットに次いで創業したベンチャー企業のHeartland Roboticsに専念するという。この記事によるとMITの規定で名誉教授になれるのは55歳以上で、ちょうど55歳であるブルック氏はMIT名誉教授になる。

 この記事によると、アイロボットはブルック氏が1980年代にMITで行っていた研究をベースにした製品を開発販売しているのに対し、ハートランド社は同氏らが1990年代以降に取り組んだ研究成果を活用するとある

 ハートランド社は最近、積極的な採用活動を展開しているし、どんなロボットが出てくるのかますます楽しみ。でも、どうしてアイロボットで新製品を出すことにせず、新会社を作ったのかな~。起業家精神が旺盛なのかな~。別の学生さんたちと組んだのかな~。

2010年7 月 2日

インテルの家事支援ロボット「HERB」

 インテルが開発したロボット「HERB」について、Fast Companyが最初に報じ、その後、各所で取り上げられている。「HERB」とは「Home Exploring Robot Butler(家庭探索ロボット執事)」の略。インテルのパーソナル・ロボティクス・グループとカーネギーメロン大学が共同開発したという。以下はその動画。


 Hizookによると、planar laser rangefinderがtilt するのではなく回転するのが独特であるとしている。Herbの前のバージョンは腕が1本だった。

 このロボットの何かが新しいというよりは、インテルが着々とロボットの研究を進めているということがニュースかな~。