17 posts categorized "医療"

2011年10 月12日

アザラシ型ロボット「パロ」が使われている現場

Photo 5パロが実際に使われている現場を初めて拝見させていただくチャンスがありました。記事はWall Street Journal日本版のコラムに書きました。

記事のあとがきとして、取材をして気付いたこと4点。

以前、書いたアニマル・セラピーといっしょで、ただパロをぽんとテーブルの上に置いただけでは何も始まらない。インタラクションを促すセラピスト(人間)の役割が欠かせない。

②パロはだれにでも効果があるというわけではなく、特に動物好きの患者さんに効果的のようである。

③お年寄りの会話がパロのことにとどまらず、「おい、ところであれには行くか?」といった別の会話も生まれていた。

④患者が騒ぎ出すと、薬を注射するのが一般的のようで、もしパロを使って落ち着くのであれば、かなり薬の量を減らすことができ、患者にとっても、医薬品代を負担する側にとっても非常に有益である。こうした定量的なデータがそろえば、ロボット・セラピーが広がる可能性がある。

百聞は一見にしかず。関係者のみなさま、取材の機会をありがとうございました。

2011年8 月 9日

ロボットを使って足でひげを剃る

DIYのひげ剃りシステム。私は経験ないのでよく分かりませんが、ちゃんと剃れていそうですか?

少し前に、Willow Garageとジョージア工科大学Healthcare Robotics Labの共同研究プロジェクトで、体の不自由な方のためのロボット開発プロジェクト「Robots for Humanity」が発表になりましたね。こちらは指でロボットを操作する。

2011年7 月20日

アイロボットが医療用テレプレゼンス・ロボットの会社と提携

これはおもしろい展開。米アイロボットが病院向けのテレプレゼンス・ロボットを開発販売する南カリフォルニアのベンチャー企業、InTouch Health と提携するという。発表資料はここPilot Presenceの記事を通じて知った。

発表の内容を資料から抜粋すると、

「the signing of a joint development and licensing agreement to explore potential opportunities for healthcare applications on iRobot platforms such as the iRobot Ava mobile robotics platform(アイロボットのAvaのような移動型ロボットのプラットホームを使ったヘルスケアのアプリケーションの潜在市場を探索することを目的とした共同開発とライセンスに関する契約を締結)」

さらに、「The agreement includes extensive cross-licensing of the companies’ patent portfolios, giving the collaboration a formidable patent position.」と書いてあり、互いの持つ特許の相互利用が大きな目的なのかな、という感じがする。

InTouchという会社が販売するテレプレゼンス・ロボットはすでに400以上の病院で使われている。テレプレゼンスの分野で最も実績のある会社だ。下は同社の製品「RP-7」の写真。

InTouch Health

2011年5 月25日

植毛治療でロボット登場、米国で今夏から

RR GetRobo 0  植毛治療支援ロボットを開発し、7月から出荷開始予定のベンチャー企業、Restoration Roboticsを取材しました。記事は Wall Street Journal日本版のコラムに書きました。

 治療を受ける人が呼吸をするだけで頭が動くので、それでもちゃんとどの毛をターゲットにするか追跡できるように、「visual servoing」 という技術を使うのだそうです。インタビューしたBodduluri副社長いわく、この分野の研究開発は大学などで行われているけれど、「実際にこの技術を使った商品はおそらく初めて」だとか。

 針は2重構造。中にシャープな針があって、これでまず頭皮に穴を開け、外側のあまりするどくない針をくるっと回して株を切り出します。その下の写真は、カメラなどが納まっている部分。丸いところに針が入ります。ロボットの土台はストーブリでした。

RR GetRobo 4 

RR GetRobo 2 
 このほかに医療用ロボットに関するおもしろいお話をいろいろ聞くことができました。これまで医療用ロボットについてはほとんど取材してこなかったのですが、これからはその機会を増やさねば、と思いました。

2011年2 月28日

スウェーデンの食事支援ロボット

 スウェーデンのBesticという会社が食事支援ロボットを販売しているという。Robotlandを通じて知った。会社の創業者自身が障害を持っていると書いてある。

 日本にはマイスプーンがあるが、スウェーデンでは販売していないのでしょうか。Besticの機械の価格が知りたいが、出ていない。マイスプーンは専用トレイがあって食べ物をつまみあげる仕組みなのに対し、Besticはスプーンで食べ物をすくい上げるので、へりの高いお皿を使っている。

 使いやすさはどうでしょう。動画で比べてみてください。上がBestic、下がマイスプーン。

 お弁当はマイスプーン、朝食のコーンフレークやオートミールはBesticのほうがよさそうですね。