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2011年11 月18日

[IREX 2011] 2014年までに中国が世界最大のロボット市場に

国際ロボット展では、国際ロボット連盟(IFR)が2011年の世界ロボット市場統計を発表した。これによると、2011年には世界で過去最高となる約14万台のロボットが販売される見通しだ。さらに2012年から2014年にかけては年平均約6%の増加が見込まれている。以下は記者会見で撮ったスライドの写真。ちょっと見にくいですが、、、

IFR 2

 この好調さを支えているのが中国市場だ。今後は中国へのロボット供給が急増する見込みで、遅くとも2014年までにはロボットの年間供給で中国が世界トップの座に着くと予測されている。中国における2大牽引力は自動車産業と電気・電子機器の生産だ。

  IFR 1

今のところ、中国では単軸の簡単な自動組み立て機のようなロボットは国内生産されているが、あとはまだ日本や欧米のロボット会社から調達しているので、少なくとも2014年までの市場成長の恩恵を受けるのは日本・欧米のロボット・メーカーだ。ちなみに、国際ロボット連盟にはまだ中国のメーカーは1社も加盟していない。

国際ロボット展の会場でも中国語がよく聞こえてきたし、看板や説明書も中国語で書かれたものが多かった。

2011年11 月17日

[IREX 2011] ファナックの世界最大のロボット

 GetRoboは産業用ロボットが大好きなので、国際ロボット展はパラダイスです。中でもこのロボットには興奮してしまい、動画を撮りながら、会場で見事にずっこけたのは私です。あの黄色いジャケットを着た説明員の方々(展示会に行った読者にはわかりますね)が立つ台につまずきました。

ファナックM-2000iA。1.35トンを持ち上げられるという世界最大の積載量。写真や動画ではその大きさと迫力が十分に伝わらないかもしれません。ハンドを高く持ち上げたときは、巨大なクワガタのようでした。

ファナックはドイツのKUKAと「世界最大」のロボットで競っていて、なんと、このロボットとKUKAの最大のものとでは、1位と2位の積載量の差はわずか50kgだそうです。顧客として狙っているのは、風力発電所や水力発電所の建設向けだとか。

また以下のような仕組みで30%の省エネが可能になり、こんな巨大なロボットが「環境にやさしい」ロボットなんですね。

FANUC 2
もっと驚いたのは、ファナックの社員の方々の名刺にメールアドレスが入っていないこと。社内のネットワークが社外と全く分離されているのは企業秘密の漏えいを防ぐためでしょうが、今の時代、それはそれですごいなと感じました。

FANUC M-2000iA

2011年11 月14日

[IREX 2011] 次世代産業用ロボット「NEXTAGE」、すでに10社が導入

GetRoboは先週から東京に来ています。2011年 国際ロボット展(IREX)に4日間、通いつめました。おもしろかったです!!!開催期間中は取材で忙しく、書く時間がありませんでした。展示会はもう終わってしまいましたが、今日から少しずつ話題をピックアップしたいと思います。

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まずは川田工業の次世代産業用ロボット「NEXTAGE」(ネクステージ)。展示会場は産業用ロボットゾーンとサービスロボットゾーンに分かれていたが、NEXTAGEは産業用ロボットゾーンにおける唯一のヒューマノイドで、会場でも人気を集めていた。また、サービスロボットゾーンでのヒューマノイドが、研究開発用途だったり、展示会のためだけにデモが用意されていたりしたのに対し、NEXTAGEはすでに商品化されており、実際に生産現場で使われていることから、デモに迫力があった。

NEXTAGE 1
NEXTAGEは2年前のIREXでデビュー。川田工業機械システム事業部の五十棲隆勝事業部長によると、すでに「10社程度が導入済み」だ。これまでにNEXTAGEのユーザーとして名前が公になっている会社はグローリーと日立製作所。グローリーではATMのサブモジュールの生産に、日立ではストレージ部門でハードディスクの組み立てに使われているという。

NEXTAGE 2五十棲事業部長によると、この2年は「お客さんに言われたことを片っ端から実現することに尽力してきた」。例えば柔軟物のハンドリングやランダム・ピッキング、1台のロボットが距離などを検出し隣のロボットに伝えて作業を実行させる、といったことなどだ。アーリーアダプターの顧客の要望にきちんと答えながらナレッジを蓄え、徐々に顧客の数を増やして行く方針だ。

米国では人間と共存するロボットという意味で「Co-X」という言葉が使われているが、NEXTAGEはまさにこの「Co-X」の最初の商品のひとつ。単調な繰り返し作業をロボットに任せれば、人間は細かい調整が必要な作業に専念できる。

IREX会場に設置されていたNEXTAGEは下を向いた状態からチラッチラッと「上目遣い」でこちらを見るのだが、これがなんだか「これでいい?」と聞いているみたいでかわいらしかった。写真は「Co-X」らしく、NEXTAGEと肩を組む五十棲氏。

NEXTAGEのデモは森山さんが動画をYouTubeに上げている。作業をしながらピカっとロボットの手元の電気が光るのもいい感じ。

2011年3 月26日

フランスで開かれたロボットの展示会、InnoRobo

 3月23-35日にフランスのリヨンでInnoRoboというロボットの展示会が初めて開かれた。フランスは近年、産学協同でロボットの分野にとても力を入れているようだ。ここで展示されたロボットで、今まで見たことがなかったものを3つ紹介する。いずれもフランスの会社だ。

 2010年3月に設立されたベンチャー企業EOS Innovationの「e-one」。

 

 Robopecの「REETI」。口元がフレンチ(?)、、、、

  POB TechnologyのRobotics Suite(キット)が赤くてかわいい。

 

 このキットのビデオはほかにも楽しいものがあって、ここで見ることができる

 ちなみに、この展示会には日本企業は参加していないようだが、複数の韓国メーカーが出展していた。 

2011年1 月10日

米国人記者によるロボットスーツ「HAL」の体験リポート

 CES@ラスベガスの取材に行っていた、BotJunkieのEvan Ackermanさんが現地で、日本のCYBERDYNEのロボットスーツ「HAL」を試着し、体験リポートを書いた。下肢用onlyだが、少なくとも私は、記者によるHAL体験記を読むのは初めてのように思う。Evanさんは「米国人として初めてトライ」という言い方をしている。

 まずは動画をどうぞ。動画はIEEE Spectrumの記者が撮ったもので、ブログAutomatonにも記事が出ている。 

 Evanさんの体験記で私がへ~と思った点をピックアップすると:

☆足の腿とかにセンサーをつけるのは、女性が試着するなら、女性の説明員がぜったい必要。この記事みたいにその場でズボンをおろして~なんてぜったいできない。

☆今回、使われたのはCYBERDYNEが「現在製造している一番大きなサイズ」(同社Sales Operation Dept. Manager の久野孝稔氏)だったというが、それでもEvanさんには靴のサイズが小さすぎたとのこと。足指を曲げてはいたと書いてある。

☆トライアルは10分間程度だったというが、それでも脱いだ直後はうまく立てなかったという点。記事中、CYBERDYNEの久野氏はそれがノーマルな反応である言っているが、そんなわずかな時間でも筋肉がHALに頼り切っちゃって、動くのを忘れちゃうのですね。これは実際に使用する人は気をつけないと、使用後に転倒してしまう。

☆約1,500ドル/月のレンタル料について。Evanさんは「驚くほどリーズナブル」ととらえている。記事末のコメント欄を読むと、「高すぎ」という人と、「これで歩けるようになるのであれば高くない」という人とに分かれる。

 Evanさんは総じて好意的な使用感を持ったようだ。記事から抜粋すると、「After a few trips up and down the stairs and some more walking around, I'm feeling totally comfortable in HAL. The suit supports its own weight, so it effectively weighs nothing when you have it on, and when you stop trying to walk with your legs and let the suit move them for you, the entire experience becomes virtually seamless.(幾度か階段を上ったり下りたり、歩き回ったら、使い心地がすっかりよくなった。スーツがそれ自身の重さを支えているので、装着している間は全く重さを感じない。自分の足で歩くことをやめて、スーツに任せると、全体として事実上、シームレスな感覚を味わえる。)」

 実は私も現地で試着させてもらえる予定だったが、わけあって出張をキャンセルしなければならなかった。とても残念。