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2012年2 月 8日

パイロットという花形職業がロボットによってなくなる日

無人航空機(UAVまたはdrone)についてWall Street Journal日本版のコラムで書きました。ぜひご覧ください。

コラムでも触れましたが、軍事用無人航空機の分野に関心のある方は、この報告書は必読です。非常によくまとまっています。

シンガー氏が「従来は戦争だと見られてきた事象が、戦争のように扱われなくなってきた」と書いた文章はニューヨークタイムズに寄稿されたもので、WSJからはリンクを張りにくかったのですが、ここで全文を読むことができます

また、2月3日にこちらの公共ラジオ局NPRが流した番組「Drone Technology Reaches New Heights」がとても興味深かったです。コラムの中で使った、カミングズ准教授とシンガー氏のコメントは、この対談で聞いたものです。サイトからポッドキャストで聞くことができるので、もし興味があれば聞いてみてください。

その中で、カミングズ准教授が、「コックピットに座る戦闘パイロットの時代は終焉を迎えつつある」けれども、今後も「米国内でワシントン上空を飛ぶ際などに数人は必要だ」と語っていたのが深く印象に残りました。つまり、ホワイトハウスの上空はロボットを飛ばせない、と元・戦闘パイロットの彼女が言っているのです。でも、民家の上はいいのでしょうか?

同准教授によると、民間の航空機も今は新しいものはパイロットが全く操縦かんを握る必要がなく、それどころか、全く何もする必要がないそうです。だから近いうちに、今は2人いるパイロットも1人になるだろうと語っていました。しかも座っているだけだったら、なりたい人いるかな。

パイロットも戦闘パイロットも花形職業。それらがなくなりそうです。(『トップガン』って映画もクラシックか~)

ボストン・ダイナミクスの4足ロボット「AlphaDog」、外に出る

Boston Dynamics社の軍事用4足ロボット「AlphaDog」の最新動画。いよいよ独立して外に出た。運んでいる荷物よりも、本体がまだ重そう。

 これはDARPAのYouTubeチャンネルにあがったビデオで、そこの説明文を抜粋すると:

Today's dismounted warfighter can be saddled with more than 100 pounds of gear, resulting in physical strain, fatigue, and degraded performance. To help alleviate the impact of excess weight on troops, DARPA is developing a highly mobile, semi-autonomous four-legged robot, the Legged Squad Support System (LS3). LS3 includes onboard sensors to perceive obstacles in its environment and path-planning capabilities to avoid them. The LS3 platform is designed with the squad in mind and is therefore significantly quieter, faster and has a much higher carrying capacity for longer mission durations than DARPA's earlier mobility technology demonstrator BigDog. The LS3 prototype recently completed its first outdoor assessment, demonstrating mobility by climbing and descending a hill and exercising its perception and autonomous follow-the-leader capabilities.

意訳「こんにちの歩兵は45kg以上の荷物を抱え、疲れやすい。過重量を軽減するため、DARPAでは半・自律型の4足ロボット『LS3』(注:ボストン・ダイナミクスではこれをAlphaDogに改名した)を開発中だ。LS3は障害物を検知するセンサーを搭載し、それらを避けられる経路計画能力を持っている。LS3プラットホームは分隊を念頭においているので、BigDog(=以前のモデル)に比べてかなり静かで、速く、より重いものを長時間運べる。LS3のプロトタイプは最近、初めてアウトドアでの評価試験を完了した。山の斜面を登ったり下りたりし、認知機能と、自立的にリーダーをフォローする機能をデモした。」

IEEE Automaton より。

追伸:撮影が山で行われいてるせいか、なぜか「もののけ姫」を連想する。

2012年1 月 3日

2012年の注目10トレンド、米国ロボット業界

あけましておめでとうございます

米国におけるロボット業界は、新年から猛スピードで動き始めています。今年もGetRoboをどうぞよろしくお願いいたします。

2012年の注目トレンドを10項目にまとめました。どれも要ウオッチのトレンドで、順不同です。

SAFFiR①2足歩行ロボット

米国は2足歩行ロボットに関心なし、なんていう「神話」はすっかり崩れた。

ボストン・ダイナミクスのヒト型ロボット「Petman」をはじめ、バージニア工科大学の消防ロボット「SAFFiR」、ダチョウ型ロボット「FastRunner」、ミシガン大学の「MABEL」など、2足歩行ロボットに関連したプロジェクトが増えており、開発に拍車が掛かるだろう。

写真はSAFFiRのプロトタイプ(Photo credit: John F. Williams/U.S. Navy)。後ろは同じくバージニア工科大学が開発中の2足歩行ロボット「CHARLI-2」。

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2011年12 月 7日

Java生みの親、James Gosling氏も加わったベンチャー、Liquid Robotics

Liquid Roboticsというベンチャー企業を取材しました。記事はWall Street Journal日本版のロボット・コラムに書きました。

標識
何がすごいかって、いろいろすごいのだけれど、あるお金持ちが「ザトウクジラを追跡して、みんなに鳴き声を聞かせたいな」って言ってロボットを作ってもらって、それが製品になってビジネスが生まれるというプロセスがすごい。こういう研究開発→製品化の流れは国のお金ではぜったい生まれないと思います。「一個人」(金持ち、あるいは金持ちを後ろ盾にした情熱家)がやりたいことを追求し、その結果、新しい技術や事業が生まれる、というのが米国の強みです。

組み立て現場
(ロボットは最終組み立てがシリコンバレーの本社内で行われている)

11月中旬に日本とオーストラリアに向けて4台のWave Gliderが出発し、サンフランシスコ湾で船出式がありました。同社の認知度を高めるための「PacX」というプロジェクトです。私は日本にいて、出席できなかったのですが、だんなが行き、以下の写真を撮ってきてくれました。ロボットは沖合いまで船で運ばれて行きました。後方に金門橋。

DSC04084

それを見送るJames Gosling氏。

James Gosling

2011年10 月30日

お待ちかね、驚異的ヒト型ロボット「Petman」の動画

ボストン・ダイナミクス社がPetmanの最新動画を公開した。必見!

普通の靴を履いているので、足だけ見ていると、本当の人間みたいですね!

Petmanは、兵士の着る化学兵器防護服を試験するためのロボットだ。服を人間が着てテストすることが不可能なので、ロボットを使おうとしている。だから、服を着たロボットが、人間と同じように歩いたり腕を動かしたり、汗をかいたりしなければならない。以前、同社のMarc Raibert社長は講演で、ロボットの中に「汗」を出す機構を組み込むのが難しいと語っていた。

このまま行くと、ロボットが兵士そのものになれるのでは、と思われる読者がいるかもしれないが、Petmanは油圧駆動なので、それを動かすために外部の油圧装置とつながっている。だから、今の段階では、このまま外を自由に歩くことはできない。