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2012年3 月 2日

自分でカギを開けられるロボット

DARPAのARMプロジェクトのこれまでの成果が動画で公開された。ARMはAutonomous Robotic Manipulationの略で、人間はハイレベルの指示さえ遠隔地から送れば、実際に物をつかんだり操作する作業を、ロボットが自律的にこなせるようにする技術開発を目指している。

1:56のあたりからドアの鍵を開ける様子。たしかに、こんな作業は遠隔操作では難しいですものね。

GetRoboは決して軍事用ロボットにフォーカスしたブログではないのですが、最近、こっち方面のニュースが多いです。

2012年2 月29日

2足歩行のロボット兵士を開発するDARPAの「アバター」プロジェクト

すでにWIRED等によって報じられているDARPAの「Avatar」プロジェクト。先日、DARPAの2013年予算案を見ても見つからない、とツイートしましたが、ありました!143ページに。GetRobo読者のH.I.さんが見つけて、ご連絡くださいました。ありがとうございます!!!(私もPDFを最初にダウンロードした際に「avatar」でキーワード検索したはずなのですが、何を寝ぼけていたのでしょうか。)

2013年の予算額は700万ドル。プロジェクトの概要を抜粋し、意訳すると、

Title: Avatar (アバター)

Description: Key advancements in telepresence and remote operation of ground systems are being made towards the ultimate goal of developing remotely operated robotic systems that can operate in dismounted environments. In order to demonstrate the utility of bi-pedal machines on real missions and accelerate their development, the synergistic partnership between machine and operator must be leveraged. The Avatar program will develop interfaces and algorithms to enable a soldier to effectively partner with a semi-autonomous bi-pedal machine and allow it to act as the soldier's surrogate. Once developed, Avatar will allow soldiers to remain out of harm's way while still leveraging their experience and strengths to complete important missions such as sentry/perimeter control, room clearing, combat casualty recovery, and, eventually, dismounted combat maneuver. Anticipated service users include the Army, Marines and Special Forces.

概要:本来なら歩兵が任務遂行する環境下で、活用できる遠隔操作型ロボットの開発を最終ゴールとして、地上システム向けのテレプレゼンスと遠隔操作の技術開発が進められている。リアルなミッションで2足歩行の機械が使えることを実証し、開発を加速するためには、機械とオペレーターの間の相乗的な協力関係が発揮されなければならない。アバター・プロジェクトは、兵士が、半・自律型の2足歩行ロボットと効果的に協力し、そのロボットが兵士のサロゲートになれるようなインタフェースとアルゴリズムを開発する。開発できたあかつきには、アバターは兵士が危険にさらされることなく、その経験と強みを発揮しながら、見張りや事前の危険物の排除、戦闘による死傷者の回復、そして最終的には歩兵の戦闘行為そのものを実行できるようになる。ロボットの潜在的ユーザーは陸軍、海軍、特殊部隊など。

FY 2013 Plans:

- Investigate power, locomotion, perception and control of surrogate bipedal machine platforms.
- Begin initial development of algorithms to allow the function of a bidirectional master controller between a human user and a remote bipedal machine.
- Initiate investigations into tethered and untethered power options to allow operation over relevant mission envelopes.

2013年度の計画:

‐ サロゲート用2足歩行プラットホームの電源、ロコモーション、知覚、制御技術を調査する。

‐ 操作者である人間と遠隔地にある2足歩行ロボットの間をつなぐ、双方向のマスターコントローラーの機能を実現するアルゴリズムの初期開発を始める。

‐ 適切なミッション遂行に必要なテザーつき、またはテザーなしの電源の選択肢に関する調査を開始する。

以上が予算書の内容です。

ボストン・ダイナミクスのPetmanも、今は化学兵器防護服の試験用に、と言われていますが、最終的にはこっち向けになるのでしょうね。とても考えさせられます。

2012年2 月 8日

パイロットという花形職業がロボットによってなくなる日

無人航空機(UAVまたはdrone)についてWall Street Journal日本版のコラムで書きました。ぜひご覧ください。

コラムでも触れましたが、軍事用無人航空機の分野に関心のある方は、この報告書は必読です。非常によくまとまっています。

シンガー氏が「従来は戦争だと見られてきた事象が、戦争のように扱われなくなってきた」と書いた文章はニューヨークタイムズに寄稿されたもので、WSJからはリンクを張りにくかったのですが、ここで全文を読むことができます

また、2月3日にこちらの公共ラジオ局NPRが流した番組「Drone Technology Reaches New Heights」がとても興味深かったです。コラムの中で使った、カミングズ准教授とシンガー氏のコメントは、この対談で聞いたものです。サイトからポッドキャストで聞くことができるので、もし興味があれば聞いてみてください。

その中で、カミングズ准教授が、「コックピットに座る戦闘パイロットの時代は終焉を迎えつつある」けれども、今後も「米国内でワシントン上空を飛ぶ際などに数人は必要だ」と語っていたのが深く印象に残りました。つまり、ホワイトハウスの上空はロボットを飛ばせない、と元・戦闘パイロットの彼女が言っているのです。でも、民家の上はいいのでしょうか?

同准教授によると、民間の航空機も今は新しいものはパイロットが全く操縦かんを握る必要がなく、それどころか、全く何もする必要がないそうです。だから近いうちに、今は2人いるパイロットも1人になるだろうと語っていました。しかも座っているだけだったら、なりたい人いるかな。

パイロットも戦闘パイロットも花形職業。それらがなくなりそうです。(『トップガン』って映画もクラシックか~)

ボストン・ダイナミクスの4足ロボット「AlphaDog」、外に出る

Boston Dynamics社の軍事用4足ロボット「AlphaDog」の最新動画。いよいよ独立して外に出た。運んでいる荷物よりも、本体がまだ重そう。

 これはDARPAのYouTubeチャンネルにあがったビデオで、そこの説明文を抜粋すると:

Today's dismounted warfighter can be saddled with more than 100 pounds of gear, resulting in physical strain, fatigue, and degraded performance. To help alleviate the impact of excess weight on troops, DARPA is developing a highly mobile, semi-autonomous four-legged robot, the Legged Squad Support System (LS3). LS3 includes onboard sensors to perceive obstacles in its environment and path-planning capabilities to avoid them. The LS3 platform is designed with the squad in mind and is therefore significantly quieter, faster and has a much higher carrying capacity for longer mission durations than DARPA's earlier mobility technology demonstrator BigDog. The LS3 prototype recently completed its first outdoor assessment, demonstrating mobility by climbing and descending a hill and exercising its perception and autonomous follow-the-leader capabilities.

意訳「こんにちの歩兵は45kg以上の荷物を抱え、疲れやすい。過重量を軽減するため、DARPAでは半・自律型の4足ロボット『LS3』(注:ボストン・ダイナミクスではこれをAlphaDogに改名した)を開発中だ。LS3は障害物を検知するセンサーを搭載し、それらを避けられる経路計画能力を持っている。LS3プラットホームは分隊を念頭においているので、BigDog(=以前のモデル)に比べてかなり静かで、速く、より重いものを長時間運べる。LS3のプロトタイプは最近、初めてアウトドアでの評価試験を完了した。山の斜面を登ったり下りたりし、認知機能と、自立的にリーダーをフォローする機能をデモした。」

IEEE Automaton より。

追伸:撮影が山で行われいてるせいか、なぜか「もののけ姫」を連想する。

2012年1 月 3日

2012年の注目10トレンド、米国ロボット業界

あけましておめでとうございます

米国におけるロボット業界は、新年から猛スピードで動き始めています。今年もGetRoboをどうぞよろしくお願いいたします。

2012年の注目トレンドを10項目にまとめました。どれも要ウオッチのトレンドで、順不同です。

SAFFiR①2足歩行ロボット

米国は2足歩行ロボットに関心なし、なんていう「神話」はすっかり崩れた。

ボストン・ダイナミクスのヒト型ロボット「Petman」をはじめ、バージニア工科大学の消防ロボット「SAFFiR」、ダチョウ型ロボット「FastRunner」、ミシガン大学の「MABEL」など、2足歩行ロボットに関連したプロジェクトが増えており、開発に拍車が掛かるだろう。

写真はSAFFiRのプロトタイプ(Photo credit: John F. Williams/U.S. Navy)。後ろは同じくバージニア工科大学が開発中の2足歩行ロボット「CHARLI-2」。

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