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2007年12 月22日

「今年のロボット大賞」2007記念シンポジウム-あとがき

 「今年のロボット大賞」2007 記念シンポジウムでお話をさせていただく機会を頂戴しました。「米国のロボット最新事情」という題名でお話をしました。数年ぶりの日本での講演で、緊張し、最初のほうは声が震えて恥ずかしい思いをしました。また、その晩は「ああ言えばよかった」「もっとこう言えばよかった」という思いでいっぱいで、よく眠れませんでした。

 ひとつ、どうしても気になることがあったので、ここに書き記します。講演後の質疑応答で「2足歩行ロボットについては日本のほうがアメリカよりも進んでいるように思えるのですが、どうでしょうか」というご質問をいただきました。私は、「そうですね。日本のほうが進んでいますね」と簡単にお答えしてしまいましたが、これには非常に後悔しています。

 ロボットの技術開発で「日本とアメリカ(ないしは韓国)とどっちが進んでいるか」といった質問がよくありますが、2つの国を比較するのは「不可能」です。それぞれの国に、ある分野の技術開発に力を入れている企業や大学があり、「A社のこういった技術が他よりも進んでいる」といった言い方をしなければなりません。また今の時代、企業も大学人も国際化しており、2つの「国」を比較するのは「無意味」であり、また「有害」でさえあると思います。

 企業が競争するのは大歓迎。その結果、消費者がより良い製品をより低価格で、より早く手に入れることができるようになるからです。各国は、こうした企業が気持ちよく競争できるような環境作りで協力しなければなりません。

 また「2足歩行ロボットについては日本のほうがアメリカよりも進んでいるように思えるのですが、、、、、」といった言い回しから、質問された方の気持ちを想像すると、「あなたはなぜ日本よりも遅れているアメリカの2足歩行ロボットのプロジェクトについて今日話したのか」ということだったのかな、と後から考えました。

 GetRoboは米国が日本よりも「進んでいる」から米国のロボット開発動向について報じているのではありません。また英文GetRoboについて、逆もしかりです。それぞれの国の研究者が異なったアプローチでロボット開発を進めており、その異なったアプローチを知っておくと、自分の研究・仕事を進めるうえで何かの役に立つのではないかと信じているから、それを報じているのです。

 今回は講演の機会を頂戴し、たいへん光栄に思っています。ありがとうございます。私にとって、2007年のすばらしい締めくくりとなりました。

 2008年も一生懸命、報道に努めます。読者のみなさま、来年もどうかよろしくお願い申し上げます。

 Robot_award_2

2007年9 月 5日

キーポンが「世界一遊べるロボット」賞を受賞

 日本でも人気急上昇中の黄色い雪だるま型ロボットのキーポン(Keepon)。そのキーポンが8月23-25日にデンマークで開かれたロボットの祭典「Robots at Play」で、大賞の「Robots at Play Prize」を受賞していたことが明らかになった。まだ主催者のサイトにもプレスリリースが上がっていないが、キーポンの開発者である情報通信研究機構小嶋秀樹主任研究員がGetRoboに知らせてくれた。

 真に社会に溶け込めるロボットの開発にはロボット工学者とデザイナー、芸術家などの協力が不可欠なため、こうした異なった専門を持つ人々の交流を促進し、社会におけるロボットの理解度を高めるのが、このイベント・賞の目的だ。大賞は「most playful and/or interactive robotic system」(最も遊び心があって、インタラクティブなロボットシステム)に贈られる。ちなみに今年は第2回目で、初回はMITのテディベア・ロボット「Huggable」が受賞した。

 今回の大賞の賞金は7万5,000デンマーククローネ(約160万円)で、今後のキーポンの研究に使われる。なお、キーポンに関する最新情報はBeatBotsのサイトで見られる。

 おめでとう、キーポン!(キーポンの商品化についてはここ-2008年10月にアップデート)

Keeponcocotoy