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2012年1 月24日

お手伝いロボットと高齢者の触れ合いを描いた米国映画「Robot and Frank」

日本では映画「ロボジー」が流行っているようだが、米国ではユタ州で開催中のサンダンス映画祭で公開されたロボット映画「Robot and Frank」が話題になっている。

Robot and Frank
認知症が進みつつある男性フランクと、息子が押し付けてきたお手伝いロボットの関係を題材にした映画で、例えばWIREDは「Robot and Frank Shows Softer Side of Robo-Helpers」(ロボット・ヘルパーの優しい面を見せる映画)という見出しで紹介している。

この記事の書き出しがいかにもアメリカらしい。「Not every robot helper ultimately turns into a vengeful Cylon. That’s the message of Robot and Frank....」(どのロボット・ヘルパーもみんな最終的に復讐心に燃えるサイロン[米SFシリーズの架空キャラクター]に変身するわけではない。それが『Robot and Frank』のメッセージだ)

以下の場面は、フランクが食べたいものを食べさせてくれないロボットに反発しているところ。ロボットは、自分は執事ではなく、「health care aid」(健康管理人)だと主張する。フランクが言うことを聞かないので、ロボットが息子と連絡を取ろうとし、それに対してフランクが「何やってんだ。その頭の中に電話があるのか」とやり取りする部分がおかしい。

Inside Moviesにもっと詳しい内容紹介があり、それによると、フランクは実は過去に犯罪歴があり、ロボットを相棒に盗みをはたすという展開に(!)。フランクが恋心を寄せる図書館員の女性のために貴重な古本を盗むらしい。そして最後のほうは、いっしょに住むことになった娘がロボットの電源を切る場面があり、それに対してフランクは寂しそうだが、エンディングについては不明。

このあたりで上映されることになれば、ぜひ見に行きたい。

2012年1 月16日

[CES 2012] ゴミ容器を自分で空にする掃除ロボット

中国のEcovacsという会社が、自分でゴミ容器を空にする掃除ロボット「Deebot D76」というのを開発したという。IEEE Automatonで知った。

ベースにドッキングすると、上部についたもう1台の(!)掃除機が掃除ロボットのゴミ容器の中のゴミを吸い取る。掃除ロボットのゴミを吸い取る掃除機は、ポータブルな掃除機としても使えるという。以下、写真をCESのサイトから拝借。Automatonによると、米国での発売は2012年10-12月期か2013年1-3月期で、価格は599ドルの予定。

Ecovacs_deepoo_d76_docking
Ecovacs_deepoo_d76_emptying

Automatonの記事にはCES会場での動画が掲載されているが、YouTubeを探してみたら、ほかにもこの掃除ロボットの動画が見つかった。以下のビデオでは1:15当たりから、ゴミ容器からのゴミ吸い取り、そしてポータブル掃除機に変わる様子が見られる。

 しかし、この機能が必要なのは、ものすごい広いおうちとか、ペットの毛がすごくてたいへんとか、ひと月に一度しか掃除ロボットを走らせないとか、すぐに掃除ロボットのゴミ容器がいっぱいになってしまう家庭だろう。少なくとも、我が家には不必要。Neato XV-11なら、容器をぽんと取り外すだけで簡単。何も部屋に「もう1台の掃除機」がのっかったロボット掃除機ベースを置いておく必要はない。

また、ルンバの場合も、たいへんなのは容器を空にすることではなくて、ブラシにからまった毛をむしりとること。

そこでAutomatonの記事に戻ると、サムソンの掃除ロボット「NaviBot-S」は容器を空にしたうえで、ブラシも自動的にきれいにしてくれるとのこと。これは便利かも。ただ、その機能を確かめられる動画はYouTubeで見つからなかった。

2011年10 月12日

Neatoの新掃除ロボット「XV-12」は米大手小売チェーンが独占販売

Neato Roboticsが、米国の大手小売チェーンTarget(ターゲット)と提携した。新しい白色の掃除ロボット「XV-12」を発売し、それをターゲットが独占販売するという。プレスリリースはここ

10月16日より、Target.comのサイトで購入できるほか、全米の1,750店舗以上で販売される。今年のクリスマス商戦に向けて、ターゲットが積極的に宣伝することになりそうだ。

機能的には、従来の「XV-11」と変わっていない模様。白色の新しいXV-12の写真はEngadgetに出ている。(Neatoの掃除ロボットに関心のある方は、以前書いた「XV-11」のレビュー記事をぜひご覧ください。)

ところで!このプレスリリースを読んで初めて知りました。なんと!いつの間にかCEOが新しくなっていました!今年5月に交代していたのですね。現CEOは小売業界の出身。今回のターゲットとの契約は彼の功績なのでしょうか。

Neato社にとってCEOは3人目。こうやって、ベンチャー企業の成長のフェーズによって、CEOに必要な能力が変わってくるのですね。

2011年6 月12日

ロボットの研究開発に取り組む独ボッシュ

 Silicon Valley RoboticsについてWall Street Journal 日本版のコラムで書いた。 

 このグループの中心メンバーのひとつが独ボッシュ。私は今年3月にこのSilicon Valley Roboticsの会合に初めて参加し、その会場となったボッシュのパロアルト研究所を訪れた。そこでは、集まった地元のロボット関係者に対し、Willow Garage社の「PR2」を使ったロボットのデモが行われた。ロボットがTシャツをたたむデモだ。

 T shirt folding PR2 Willow Garage社はPR2のベータ・プログラムと称して、ロボットを11台、世界の研究機関に無償提供したが、唯一の民間企業としてこのプログラムに参加しているのがボッシュ。PR2のソフトはオープンソースで、このプログラムの研究開発成果は基本的に公開されるため、どうして民間企業であるボッシュが参加したのか、また参加できたのか、ずっと気になっていた。

 この集まりで私が知ったのは、ボッシュ・グループの親会社であるRobert Bosch GmbHが非公開企業であり、かなりフットワークの軽い会社であるということ。同社で研究開発に携わるのは世界で33,000人、研究開発費は2010年に40億ユーロ(約4,620億円)。このうち、「ロボット」の研究開発に携わっているのは40人で、うち6人がシリコンバレーのパロアルト研究所に在籍する。研究開発全体から見ればまだ小さいが、将来性の高い分野と社内では期待されている。

 パロアルト研究所のロボット研究のリーダー、Jan Becker氏によると、ここで取り組んでいる研究内容は5つ。

 1) Affordable sensing for PR2
 2) Touchless proximity sensor
 3) Shared autonomy
 4) PR2 Remote Lab with Brown University
 5) 3D mapping exploration

 またボッシュが、病院用の搬送ロボットを開発販売する米Aethon社に、傘下VCを通じて投資していることもここで初めて知った。

 同社がPR2ベータ・プログラムに選ばれたときに出したプレスリリースはここ。この中から抜粋すると、

The robotics team at Bosch Research and Technology Center North America (RTC) will focus on developing solutions for the personal robotics market by making robots safe, affordable and capable. The Bosch robotics team in Palo Alto closely collabo-rates with experts of the Bosch Corporate Research based in Stuttgart, Germany, who bring in additional expertise in sensing, signal processing and manufacturing. Research topics will comprise utilization of advanced sensor devices and advance-ment of robot human interaction.

The researchers will integrate advanced Bosch sensor technology, such as MEMS accelerometers, gyros and force sensors and air pressure sensors, in the PR2 to enable new applications and to accelerate the wide-scale deployment of robot tech-nology in new commercial and private environments. Bosch will supply a sensing system to allow touchless human robot interaction with the PR2 and increase robot safety through near range sensing. Also, Bosch will explore how a human can effec-tively interact with a PR2. Including a human in the loop will improve the robot’s per-formance and reliability. These improvements will allow robots to be deployed earli-er, at lower cost and in more complex environments. In addition, the Bosch re-searchers will also use the PR2 for automatic mapping and reconstruction of 3D en-vironments.

 ボッシュの持つ様々なセンサー技術をPR2のようなロボットに搭載してみて、新しいアプリケーションを見出したい考えのようだ。

 ちなみに、日本ではボッシュといえば一般的に自動車部品メーカー(世界最大手)と考えられているが、実はグループ会社を通じて家電の大手であることも付記しておきます。(うちのアイロンはボッシュ製。) だから、無人ロボット車にも関心があるし、家事支援ロボットにも関心がある会社です。

2011年1 月27日

斬新な掃除ロボットのデザイン2種

 現在、市販化されている掃除ロボットはみんな似たような形をしている。でも別の形だってあり得る。今日たまたま、コンセプト段階だが、とてもおもしろいものを見つけた。しかも2つ。

 1つはDustball。ダスト(ホコリ)を集める玉。飛行場のような公共の場で、人に蹴られながらあっちこっち掃除できるようなイメージ。Dave Hakkensさんの作品。 

 もう1つはAIBOにちょっと似ているが、ヒツジをイメージした掃除ロボット。スウェーデンの家電メーカーのElectrolux Design Lab 2010コンテストに出品された。Berty Bhuruthさんの作品。Robotlandを通じて知った。

Electrolux contest design 

Electrolux contest design2