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2011年1 月30日

視覚障害者が運転できる車を開発、Blind Driver Challenge

 1月29日、バージニア工科大学のDennis Hong准教授の研究室が米フロリダ州にあるサーキット、デイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、視覚障害者が運転できる車の公開デモを実施した。デイトナ24時間レースの開催中に行われた。

 National Federation of the Blind(米国の視覚障害者の団体)が「Blind Driver Challenge」と表し、全米の大学に対して、視覚障害者が運転できる自動車の開発を促したところ、Hong准教授のグループがそれに応じた。

 下の動画に出てくるが、視覚障害者が欲しがっているのは自律走行車ではなく、自身がコントロールできる車であることにはっとさせられた。ハンドルの向きと速度が制御できるように、特殊なグラブとクッションを用いている。なお、これは当日のデモの様子ではなく、研究開発の概要をまとめたもの。

  デモ実施の前日に配信されたプレスリリースはここ。研究グループのブログによると、デモは成功したようだ。 

 (なお、Hong准教授といえば、先日発表された、小型ヒューマノイド「DARwIn-OP」を開発したグループの長でもある。)

2010年11 月30日

グーグルの自律走行車を取材してきました

 ちょっと日にちがたってしまいましたが、グーグルの自律走行車について取材してきました。おもしろかったです!

 記事はWall Street Journal日本版に掲載されました

 インタビューの内容はたいへん盛りだくさんで、コラムひとつにはとてもとてもおさまりきらなかったので、テープを起こした「(ほぼ)生データ」を英文GetRoboのほうへ掲載しました。この分野にご関心のある方は、ぜひご覧になってください。今これをすべて日本語にするパワーが私にはありません。ごめんなさい。

 このインタビューで知ってびっくりしたこと。それはロボット学会関係者の方々に関心あるかなと思うのですが、カーネギー・メロン大学のJames Kuffner氏がCMUを退職して、グーグルの自律走行車開発チームの一員として働いているということです。Kuffnerさんって、日本とも縁が深く、ヒューマノイドの研究をされていたのではありませんでしたっけ?取材では本人にお会いできませんでしたが。

 取材はチームの中心の3人が対応してくださいました。ありがとうございます。

GetRobo Google car team 

2010年10 月19日

ベルリン自由大学の自律運転車は経済学がからんでいる

 ベルリン自由大学AutoNOMOSプロジェクトのビデオ。@kmoriyamaさんのツイートで知った。

 iPadで無人タクシーを呼ぶと、GPSの位置情報を使って、自律運転で車が迎えにやってくる。タクシーに乗った後の行き先の指定もiPadで。 

 

 研究室のホームページで開発の経緯を見ると、このラボでは1998年以来、自律ロボットの研究に取り組んできたが、2006年にメンバー数人がスタンフォード大学のSebastian Thrun教授のところに滞在する機会があり、それを機に自律運転車の開発を始めた。DARPAのアーバン・チャレンジにも参加している。

 偶然にも、同時期に、ベルリンの警察当局から、大きな倉庫や使われなくなった飛行場のようなひと気のない場所で役立つセキュリティー・ロボットの開発の話を持ち込まれ、自律運転車が使えそうなことから、研究開発資金がおりたと書いてある。

 コアメンバーの Raúl Rojas 教授の経歴がおもしろい。生まれはメキシコで、自国で数学と物理を勉強した後、1982年に経済学の博士号を取るためにドイツに移住した。人工知能と経済学。自律運転車の経済学についてぜひじっくり話を聞いてみたい。

2010年10 月10日

グーグルが無人ロボット車の開発を発表-やっぱり!

 米グーグルは9日、自律運転のできるロボット車の研究開発に取り組んでいることを明らかにした。このブログで背景説明しているのは、ほかならぬ、スタンフォード大学のSebastian Thrun教授だ。

 GetRoboでは今年4月に、同教授が大学からサバティカルを取り、グーグルで働いていることをスクープした。そのときは仕事の内容を正式に確認することはできなかったのだが、それが明らかになったのだ。

 グーグルのブログによると、すでにグーグルのロボット車は同社のシリコンバレー本社からロサンゼルスまでの自律走行に成功し、合計14万マイル(約22万5,000km)の道のりを運転してきたという。

 このロボット車の技術は、過去に米国防省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)が開催した無人ロボット車のレースを機に、米国の大学などが開発した技術をもとにしている。グーグルは、砂漠の中の無人ロボット車レース「Grand Challenge」で優勝したスタンフォード大学のチームのリーダー、Thrun教授をはじめ、模擬市街地におけるDARPAのレース「アーバン・チャレンジ」で優勝したカーネギー・メロン大学の研究者らを社内にそろえ、研究開発に取り組んできたのだ。Thrun教授はこのブログでグーグルの「Distinguished Software Engineer」となっている。

 私が疑問に思うのは、なぜこの実験をスタンフォード大学自体がリードせずに、グーグルがやることになったのかという点だ。Thrun教授は以前、GetRoboのインタビューに応じ、サンフランシスコからロサンゼルスまでの無人走行実験に取り組みたい考えを明らかにしていた。このへんをぜひフォロー取材できるよう努力したい。

 あと依然として不明なのが、グーグルがこれをいかにビジネスに結びつけるのかという点だ。ストリートビューと組み合わせた新しいナビゲーション・サービスなのか、それとも自動車会社とのタイアップを考えているのか。 

 ところで、今回のグーグルの発表は、New York Timesに事前リークされていた模様。記事は車の写真や解説入り。スタンフォード大学の車はフォルクスワーゲンだったが、グーグルのはトヨタ自動車のプリウス。私はこれが地元の高速道路を走っているのを何度か目撃して、取材申し込みしていたのだがな~。NY Timesにはかなわない、ということか。くやしいけれど、仕方ありません。

2010年1 月17日

英国企業がセグウェイを買収

 セグウェイが英国企業によって買収された。セグウェイがブログで発表した。これによると、売却先は英国人の富豪、Jimi Heselden氏が率いる会社。この人物はHesco Bastionという仮設住宅のようなものを作っている会社の会長で、英国におけるセグウェイの販売代理店にも投資している。

 セグウェイはロボット大会のFIRSTを創設したことでも知られる起業家のDean Kamen氏が発明し、 アマゾン・ドット・コム創業者のジェフ・ベゾス氏や、シリコンバレーの著名ベンチャー・キャピタリストのジョン・ドーア氏などが会社に投資したことで有名。愛好家による会の活動も活発で、DARPAのUrban Challenge の会場では、アップル社の共同創業者のSteve Wozniak氏が自分のを持ってきて乗り回していた。

 会社設立当時はものすごい騒ぎだったので、地元紙San Jose Mercuryはちょっと皮肉なコラムを載せている。