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2009年1 月 9日

アイロボットがConnectRの発売計画を中止

 今朝、アイロボットからメールが届いた。同社が 2007年9月に発表したテレプレゼンス・ロボットの「ConnectR」の発売計画を中止するとの内容だ。(このニュースを最初にブレークしたBotJunkieにKudos! )

 以下、そのメールの内容全文をコピーし、要点を日本語に翻訳する。

Dear ConnectR® Enthusiast,

Thank you for your support and patience while helping us explore virtual visiting robots and how they fit into our lives.

Over the last year, thousands of people like you signed up to participate in the iRobot ConnectR pilot program. After beta testing we discovered that ConnectR, in its current form, needed enhancements and modifications to meet customers’ expectations for virtual visiting. As such, iRobot has decided to cancel the current ConnectR program so that we can focus on developing new virtual visiting robots that incorporate your feedback.(ベータテストの結果、現在の形のConnectRがテレプレゼンス・ロボットとして顧客の期待に沿うためには、機能強化と改良が必要であることが分かりました。このため、アイロボットは現在のConnectRのプログラムを中止し、みなさまからのフィードバックを取り入れた新しいテレプレゼンス・ロボットの開発に専念することを決めました。)

We greatly appreciate the time and care you took in participating in the iRobot ConnectR pilot program.

- The ConnectR Team


Why didn't ConnectR make it through the pilot test?

(なぜアイロボットはパイロット・テストを完了することができなかったのか?)

While ConnectR users enjoyed having the robot and experienced the many advantages of virtual visiting, it was found that the robot was not yet practical enough to meet their expectations. (ConnectRがまだユーザーの期待に沿うほど実用的でないことが分かりました。)One of our main goals at iRobot is to provide our customers with practical, easy-to-use robots.

Is the ConnectR program discontinued?

(ConnectRのプログラムは全面中止なのか?)

No. While the ConnectR that we have come to know will not be sold commercially, iRobot will continue its work on developing practical virtual visiting robots for your home.(いいえ。現在の形でConnectRが商品化されることはありませんが、アイロボットは実用的な家庭向けテレプレゼンス・ロボットの開発を続けます。)

When will a new virtual visiting robot be released?

(新しいテレプレゼンス・ロボットはいつリリースされるのか?)

iRobot has no timetable as to when a virtual visiting robot will be available for purchase.(テレプレゼンス・ロボットの商品化の時期については未定です。)We are currently looking at the ConnectR pilot program and are working to address the issues found there. iRobot will not put a virtual visiting robot up for sale until it is practical, easy to use and includes the necessary features that customers want.(アイロボットは、実用的で簡単に使用でき、顧客が求める必要機能を搭載できるようにならない限り、テレプレゼンス・ロボットを商品化することはありません。)

Connectr

バイバイ、ConnectR......

2008年8 月25日

アイロボットのConnectR-再・適性調査

 予定より大幅に遅れているアイロボットのテレプレゼンス・ロボット「ConnectR」のベータテスト。同社からまた!メールが届いた。ベータテストの参加希望者は「requalification survey(再・適性審査調査票)」に答えないといけないという。Robot Stock Newsによると、1万件以上の応募があったようで、その中から「適任者」を絞り込みたい模様だ。

 このサーベイの内容全文を参考までにここにアップする。

Download connectr_beta_test_requalification_survey.pdf

 新しいのは、以前はConnectRのベータテスト・バージョンを199ドルで購入できるとしていたのを、4週間の試験後に同社に返却しなければならない、と変更した点だ。このように修正した理由として考えられるのは、

①199ドルではとうてい機能的なマシンは作れないことが分かった。(というか、最初からベータ・バージョンは採算割れになる予定だったが、それにしてもコストがかかり過ぎることが分かった。)

②「購入」となると「アフター・サービス」が必要となるうえ、顧客がアイロボットの欲している情報をフィードバックしてくれるとは限らない。

③テスト後にバラバラにされるとこまる。

④いずれ発売になる本当の商品がベータ・バージョンと似ても似つかないものになった場合に面倒。

⑤やっぱり発売しない、となった時にもっと面倒。

 では試験の「適任者」とはどういう人物になるのか。質問表から見ると、まず家庭内の無線LANが整備されていなければならないようだ。ルーターの場所とConnectRを使うであろう場所の位置関係などを詳しく聞いている。私はホームオフィスで使おうとしているので、このあたりはばっちりなのだが、質問項目18の「ConnectRのソフトを修正するために、留守中でもあなたのコンピューターにアクセスしてもよいか」には、ちょっと躊躇しながらも「No」とした。だから、不適任となるかもしれない。

 よく分からないのは、応募者が「online social networker」(SNSをよく利用する人)かどうかを確かめたがっていること。これが選考過程でプラスにはたらくのか、マイナスなのか。SNSを通じてConnectRの使用感を情報発信・共有するであろう人々に使ってもらいたいのか、そうじゃないのか、知りたい。

 とにかく、私はすべて正直ベースで答えたので、あとは結果を待つのみ。

Connectr_at_von_photo

2008年3 月20日

ConnectRのデモ

 アイロボットのテレプレゼンス・ロボット「ConnectR」の実物を初めて見る機会があった。同社はConnectRとパソコン間のコミュニケーションで、Trinity Convergenceという会社のソフトを使うことにした。(プレスリリースはここ。)そこで、シリコンバレーで開催されたインターネット関連のコンファレンス「VON.x」で、2社が共同でConnectRを展示したのだ。

 まずはそのデモの様子をどうぞ。

 ここで「一見、同社の掃除ロボット『ルンバ』にカメラがのかった、という感じ」と書いたが、実物は、まさにその通りだった。ナビゲーションの仕方、充電器への戻り方など、すべて「これまでルンバで培ってきた技術・ノウハウを活用している」とデモをしてくれたアイロボットのResearch Program ManagerのBryan Adams氏は言う。

 ConnectRを操作するためには、無線LAN(Wi-Fi)とウィンドウズXPを搭載したパソコンが必要。ユーザーはまずパソコンにTrinityのクライアント・ソフトをダウンロードする。このソフトがConnectRのカメラが映し出す映像と音声のやり取りを可能にする。Trinity社のDirectorのJeff Schline氏によると、「電話などこれまで手掛けてきた機器と違って、ロボットはモーターがあるし動くので、エコーキャンセルが大きな課題だった」そうだ。

 ちょっと見にくいが、以下がパソコンの操作画面。

Connectr_interface

 右下に「Personality(性格、個性)」と書いてあるタブがあって、そこをクリックすると「None Danger Bye Busy Laughing Serious Love Happy」というリストが出てきた。「Laughing(笑っている)」にすると、カメラの上のLEDがぴかぴか光った。これからこの機能をどう拡充するかは未定のようだ。

 日本でもいくつかテレプレゼンス・ロボットが製品化されているけれど、あまり売れていない。その点をどう考えるか、とアイロボットのAdams氏に聞いてみた。同氏の答はこうだ。「こうしたロボットが売れるためには3つの条件が必要だ。第1に、IPネットワーク上で高品質の音声・ビデオのやり取りが可能であること。これはTrinity社と協力することで実現できた。第2にセットアップが簡単であること。そして第3に価格だ。我々のやろうとしていることを1500ドルの製品でやるのは簡単なこと。でもそれでは売れない。(注:アイロボットはConnectRを500ドル程度で売り出そうとしている。)ConnectRは市場で受け入れられると我々は楽観視している」

 今回のデモを見ての私の感想。私は家庭用ロボットに関心があり、ConnectRの最初のユーザーの一人になりたいからこのロボットを買うだろう。しかし、今の私の生活の中で、このロボットが実際に何かに役立つかと言えば、現時点で思い当たることがない。掃除機とはそこが違う。

Connectr_at_von_photo