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2010年10 月19日

ベルリン自由大学の自律運転車は経済学がからんでいる

 ベルリン自由大学AutoNOMOSプロジェクトのビデオ。@kmoriyamaさんのツイートで知った。

 iPadで無人タクシーを呼ぶと、GPSの位置情報を使って、自律運転で車が迎えにやってくる。タクシーに乗った後の行き先の指定もiPadで。 

 

 研究室のホームページで開発の経緯を見ると、このラボでは1998年以来、自律ロボットの研究に取り組んできたが、2006年にメンバー数人がスタンフォード大学のSebastian Thrun教授のところに滞在する機会があり、それを機に自律運転車の開発を始めた。DARPAのアーバン・チャレンジにも参加している。

 偶然にも、同時期に、ベルリンの警察当局から、大きな倉庫や使われなくなった飛行場のようなひと気のない場所で役立つセキュリティー・ロボットの開発の話を持ち込まれ、自律運転車が使えそうなことから、研究開発資金がおりたと書いてある。

 コアメンバーの Raúl Rojas 教授の経歴がおもしろい。生まれはメキシコで、自国で数学と物理を勉強した後、1982年に経済学の博士号を取るためにドイツに移住した。人工知能と経済学。自律運転車の経済学についてぜひじっくり話を聞いてみたい。

2010年10 月10日

グーグルが無人ロボット車の開発を発表-やっぱり!

 米グーグルは9日、自律運転のできるロボット車の研究開発に取り組んでいることを明らかにした。このブログで背景説明しているのは、ほかならぬ、スタンフォード大学のSebastian Thrun教授だ。

 GetRoboでは今年4月に、同教授が大学からサバティカルを取り、グーグルで働いていることをスクープした。そのときは仕事の内容を正式に確認することはできなかったのだが、それが明らかになったのだ。

 グーグルのブログによると、すでにグーグルのロボット車は同社のシリコンバレー本社からロサンゼルスまでの自律走行に成功し、合計14万マイル(約22万5,000km)の道のりを運転してきたという。

 このロボット車の技術は、過去に米国防省傘下の国防高等研究計画局(DARPA)が開催した無人ロボット車のレースを機に、米国の大学などが開発した技術をもとにしている。グーグルは、砂漠の中の無人ロボット車レース「Grand Challenge」で優勝したスタンフォード大学のチームのリーダー、Thrun教授をはじめ、模擬市街地におけるDARPAのレース「アーバン・チャレンジ」で優勝したカーネギー・メロン大学の研究者らを社内にそろえ、研究開発に取り組んできたのだ。Thrun教授はこのブログでグーグルの「Distinguished Software Engineer」となっている。

 私が疑問に思うのは、なぜこの実験をスタンフォード大学自体がリードせずに、グーグルがやることになったのかという点だ。Thrun教授は以前、GetRoboのインタビューに応じ、サンフランシスコからロサンゼルスまでの無人走行実験に取り組みたい考えを明らかにしていた。このへんをぜひフォロー取材できるよう努力したい。

 あと依然として不明なのが、グーグルがこれをいかにビジネスに結びつけるのかという点だ。ストリートビューと組み合わせた新しいナビゲーション・サービスなのか、それとも自動車会社とのタイアップを考えているのか。 

 ところで、今回のグーグルの発表は、New York Timesに事前リークされていた模様。記事は車の写真や解説入り。スタンフォード大学の車はフォルクスワーゲンだったが、グーグルのはトヨタ自動車のプリウス。私はこれが地元の高速道路を走っているのを何度か目撃して、取材申し込みしていたのだがな~。NY Timesにはかなわない、ということか。くやしいけれど、仕方ありません。

2008年4 月 2日

トヨタグランプリで無人ロボット車の「レース」

08header  4月後半に南カリフォルニアで開かれるトヨタグランプリのレース場で、Urban Challegeに出場した無人ロボット車が3台、自律走行ぶりを披露するという。craveBotJunkieなどが報じている。

 出場するのはUrban Challengeで優勝したカーネギー・メロン大学とスタンフォード大学のロボット車、そして、制限時間の6時間以内にコースを完走したものの、惜しくも4番目で(記事訂正:2008年4月8日、理由:コメント欄参照)賞金を逃した、ペンシルベニア大学とリーハイ大学の車「Ben」。なぜ、3位だったバージニア工科大学の「VictorTango」ではなく、入賞しなかった「Ben」が今回、出場するのか。

 それはBenがトヨタのプリウスを土台にしているからに違いない。Urban Challengeを完走したロボット車の中で、日本車を使っていたのはBenだけだった。以下、Benの写真をチームのサイトからお借りする。

Ben  でもこの記事によると、グランプリの主催者は当初、これを「Robotic Grand Prix」と呼んで大々的に宣伝していたのに、カーネギーメロン大学とスタンフォード大学から苦情が入り、かなりトーンダウンした模様。両チームの間にはいろいろと歴史的な競り合いがあるので、ここでまた勝ち負けについてあーだこーだ言われてはたまらない、となったのだろう。記事によると、3台がいっしょにトラックを走るわけではなく、1台ずつが最高でも時速50km程度で1周だけ走るようだ。タイムは競わない。

 不思議なことに、現時点で、トヨタグランプリのサイトからはこの「レース」に関する情報が消えている。だれかがプレスリリースを書き直しているからなのか?

2007年11 月 8日

Urban Challenge-優勝はCMU

 無人ロボット車のレース、Urban Challengeを取材して来ました。記事はRobot Watchに掲載されています。

 今回のレースではカーネギー・メロン大学(CMU)が優勝し、準優勝のスタンフォード大学を破って、2年前のGrand Challengeの雪辱を果たしました。

 1位のCMUのロボット車「Boss」と2位だったスタンフォードの「Junior」は名前が象徴しているように、「性格」が全く異なりました。どのロボット車も運転中は音を出す必要があったのですが、CMUが選んだ音はパトカーのようなサイレン音。「どけどけ、俺はここにいるぞ!」と宣言しているようで、見えなくても遠くからよく聞こえました。一方、「Junior」は低いビープ音で控えめ。走りも、主催したDARPAのトニー・テザー局長の言葉を借りると、CMUが「aggressive(攻撃的)」、スタンフォードが「conservative(慎重)」。それぞれのチームのリーダー、CMUのWhittaker教授とスタンフォードのThrun教授の性格の違いを表しているようでした。

 以下はBossとJuniorの当日の様子です。

2007年11 月 1日

Urban Challengeの決勝進出チームが発表

 DARPAがUrban Challengeの決勝戦に進出できるチームを発表した。当初は準決勝に参加した35台のうち、20台が決勝に進める予定だったが、結果的に11チームしか選ばれなかった。

 先日、試乗させてもらったTeam AnnieWayは決勝に進出決定!おめでとうございます!

 あとはスタンフォード大学、カーネギー・メロン大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)などなど。

 DARPAのプレスリリースから抜粋すると、

Robotics enthusiasts who are unable to make it to Victorville can get a first-hand look at the action in a professionally hosted webcast starting at 7:30 AM PDT /10:30 AM EDT that will feature views of the competition from a variety of camera positions.  The webcast will be accessible via two event websites www.darpa.mil/grandchallenge and www.grandchallenge.org  that also will have regularly updated news, pictures and other content on the competition.  Television stations can downlink a satellite feed with same day coverage of the competition on Saturday, November 3, 1:00-1:30 PM PDT / 4:00-4:30 PM EDT, Galaxy 17 KU, transponder 4, uplink frequency 14080-H, downlink frequency 11780-V.

 決勝戦の開始は11月3日、午前8時(日本時間の11月4日、午前0時)。日本のみなさんも上記のサイトなどを通じて現地からの映像を見ることが可能だ。